渡辺まどかです。
今日は「自分の意見について」
考えてみたいと思います。
最近、立て続けに何件か
「自分に意見がなくて言えなくて困っている」
という方のカウンセリングを
させていただきました。
共通してお伝えできる
大切な考え方があるので、
皆さまにもご紹介させてください。
私のセミナーは、「ロジカルシンキング」
という名前がついていることもあり、
「意見を言うための方法・技術」を
期待して受講される方が多いように思います。
「ロジカルシンキングさえ身につければ
仕事の進め方や上司・同僚との
コミュニケーションがうまくいく」と、
ロジカルシンキングに過剰な期待を
寄せてしまうケースです。
一方で、
正解から外れていると怒られて
しまうようで怖い
とか、
自分の意見がなくて情けない
と、おっしゃる方もいらっしゃいます。
私は、この両者はどちらとも
「半分正解で半分不正解」だと思います。
伝える時に必要なこと
私たちが誰かに何かを伝えたいと思うとき、
そこに必要なのは
① 考えて整理して伝えること
(=いわゆる『ロジカルシンキング』の領域)
だけではありません。
② 行動を積み重ねて経験を蓄積すること
③ 「あなたに伝えたい」という
動機を持っていること
この3つがそろって初めて、
自分の意見を言うが完成するからです。
「②行動を積み重ねて経験を蓄積すること」
とありますが、経験が不足していると、
そもそも
「理解=情報のインプットに
とどまらず腹落ちすること」
ができません。
・書籍を読んだだけ
・セミナーを受講しただけ
・人から話を聞いただけだと
ただの情報なので「腹落ち」
つまり
「自分の実感と結びつけて、
心の底から理解・共感する」
ことができていないからです。
腹落ちしていない情報を
左から右に流すだけで、
上澄みのままそれを利用しようとすると、
そこに皆さんなりの
考えが反映されません。
こういう状態では、
伝える前に過剰に情報を集めたり、
完璧に準備しなければ不安を感じます。
いざ伝えようとすると、
めちゃくちゃ緊張します。
事前に準備した順番・
切り口でしか話せません。
質問をされると、
頭が真っ白になって白飛びします。
もし皆さんが上記の状態に
陥っているのであれば、
それは「現時点で腹落ちしていることよりも
背伸びをした内容を伝えようとしている」
ということかもしれません。
自分の意見として活用できるのは、
自分が経験して腹落ちしているところまで。
ちょっともどかしい時期が
続くかもしれませんが、
今までにない経験を得るために
テクニック・知識を増やすことよりも、
体験があるからこそ、
自分の実感と結びつけてテクニック・
知識を腹落ちさせることができます。
体験が増えれば増えるほどに、
「自分が語れる範囲」が広がるのです。
自分の経験だけではなく「人にも頼る」
それでももし、
「自分の語れる範囲」を超えた内容に
取り組みたいときは、
ほかの人の力を借りて
レバレッジする必要があります。
「私はこう考えるのですが、
ここがわかりません。
協力してもらえますか?」と
必要な人に助力を求めてください。
助力を求めることは、
「依存すること」や
「利用すること」とは違います。
自分は自分で
(力量や達成水準は別として)
精一杯必要十分な力を発揮していると同時に、
力を発揮している相手と
(相手の力量や達成水準は関係なく)、
力を発揮し合うことで、化学反応を起こして
より大きな力を得ようとすることが、
「助力を求める」です。
要はコラボレーションということですね。
一人では限界があることも、
誰かとコラボレーションすることで
より範囲の大きな問題に対する意見に
成長させることができます。
そのためにも、
「自分ができること・できるようにすること」
だけにしがみつかずに、
「できないことがあるみっともない自分」
を受け入れていくこと。
ああ、弱くて情けなくて
みっともない自分も自分で、
そういうところがあるのは仕方がない、
と“いい意味で”諦めてほしいのです。
諦めること
弱くて情けなくてみっともない
自分を受け入れることは、
決して恥でも後退でも、
後ろ向きなことでもありません。
皆さまの強みを生かすことに
皆さまのリソース
(時間、体力、知力)を
集中させるために必要な、
「選択と集中」
「勇気ある撤退」
「機会損失の回避」
なのです。
自分が肯定的に捉えられる
(価値がある、役に立っている、ちゃんとしている…etc)
自分だけでなく、
ダメな自分もひっくるめて
「それも自分だよね」と思えることこそが
「自分を信頼し大事にすること」でです。
そして、
自分を信頼し大事にすること
ができるからこそ、
ほかの人を信頼し大事にすることができます。
丸ごとの自分を信頼することこそが、
自立した人として周囲とコラボレーション
するための土台なのです。
自分を信頼するためのきっかけが欲しい方、
ぜひ無料カウンセリングに
お越しくださいませ。
「渡辺と話すとすっきりして元気になれる」と評判です(笑)
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