ロジシンコラム

ストレスで限界!すべてが敵に見えて八方塞がりの状態をどう乗り越えるか?(前半)

渡辺まどか
渡辺まどか
こんにちは。
渡辺まどかです。

前回は、「こころの鎧」
についてご紹介しました。

「こころの鎧」は

自分を守るために
私たちが身につけたものですが、
同時に無意識のうちに、
私たちの成長や変化を阻害しています。

さらには、様々な理由で
自分に負荷(ストレス)がかかるとき、

 にっちもさっちもいかない状況に追い込み、
孤独で怒りに満ちた自分を
四面楚歌の状態に陥らせるのも、
「こころの鎧」だったりします。

 

 
少し、私の経験談をお話させてください。
私には小学生の息子が二人いるのですが、
実は二人とも不登校です。

 

長男が不登校になった時、私はまさに
誰も助けてくれない、四面楚歌の苦しみ
に陥りました。

 

長男が不登校になったときの心境

 長男が不登校になったきっかけは、
些細なものでした。

 

学校が建て替え工事に入り、
教室や運動場に不自由が
出るようになったこと、


担任の先生が変わりうまく信頼関係が
築けなかったこと、
友だちとのちょっとしたいさかい。

 

一つ一つはささいなものだった
かもしれませんが、

 


それらが一気に起きたとき、
彼の気持ちは堤防が決壊したかのように、
「学校に行きたくない」に
傾いてしまいました。

 

パニック状態で
「行きたくない!行きたくない!」と
泣き叫ぶ彼の訴えを退けることは難しく、
我が家は彼の不登校を受け入れる
ことになりました。

 

 

ただし、すんなりと不登校を受け入れ、
穏やかな日常になったかというと、
決してそうではありません。

渡辺まどか
渡辺まどか
数か月にわたり、
私は嵐の中にいるように、
周囲に向けて猛烈な怒りを
覚えて苦しみます。

息子に対しては、
他の子は普通に学校に行けるのに
なぜあなたはいけないのか、
なぜ学校に行かないのに勉強もせず
ゲームを平然とやりつづけられるのか。

渡辺まどか
渡辺まどか
息子の姿を見るだけで、
イライラしました。

 

学校に対しては、
対応が悪いから息子は不登校になったのだ、
なぜ適切な対応をしなかったのか。

 


怒りが抑えられず、ロジカルシンキング講師の
持てる力を全力でぶつけた
「意見書(要望書)」(苦笑)を作成して、
校長に送付したりもしました。

 

夫に対しては、
すべての学校との対応を、私が担っている。
あなたは何もしてくれない、
なぜ私ばかりが苦しまなければならないのか、
と怒りをぶつけました。 

 

自分が以外の周囲の人が全て敵で、
誰も私に協力してくれない、
むしろ私をいらだたせるようなことしか
言ってこないししてこない。

渡辺まどか
渡辺まどか
私には、そんな風に見えていました。

さらに、
誰に向けていいのか
わからないような怒り
もありました。

 

息子が学校に行かないことで、
私は仕事を諦め、減らさざるを得ない。

 

最低限やらなくてはならない
仕事だけに絞ったとしても、
仕事に割ける時間が限られていて
思うようにできない。

 

母親として、
いい母親でいなければいけないのに、
なぜ私はこんなに息子に対して
イライラを感じるのか。

 

イライラを感じるたびに、
こんな自分ではいけないと
自己嫌悪を感じてさらにイライラする。

 

もう、世の中のすべてが、
そして自分自身までもが、
自分を苦しめているように感じてしました。

 
今振り返ると、
学校は学校できちんと話を聞き
(もちろん、できること
できないことはありますが)、
最大限寄り添った対応を
しようとしていたと思います。

 

夫だって、
何もしなかったわけではない。

 

それでも、私がイライラして
周りにあたり散らしてしまう、
「誰も私を助けてくれない」
四面楚歌状態に陥っていたのは、

 


やはり自分の「こころの鎧」の
働きだったのだと思います。

 

自分を守る「こころの鎧」の働きとは

 「こころの鎧」は普段から、
柔くて傷つきやすい自分を守ると同時に、
自分の本音、こころから感じる気持ちや
欲求を押し殺しています。

 

もし、つい本音がぽろっと漏れて、
さらにそれを他者に
否定されてしまったら、


本音の出所である
「素の自分」が傷ついてしまいます。

 

そこで、「こころの鎧」は、
素の自分を傷つけないよう、
外からの刺激に対する防衛
として働くだけでなく、

 


自分の本音を
自分自身に感じさせないようにし、
万が一にも本音が漏れないように
押し込める働き
をするのです。

 

 

したがって私たちは、
平穏無事に普通に生きている
状態であったとしても、

 

実は本音という
ありのままの自分の気持ちや
欲求を押し殺して
「我慢している」状態にあります。

 

そこに、ストレスがプラス
されたらどうなるか。

 

 

さらに我慢を重ねる状況になりますよね。
普段からぎゅうぎゅうに押しつぶされている
ゴムまりを、さらに機械を使って
圧縮しようとするようなものです。

 

そうすると、
大きな反発力が生まれます。

 


これが、ストレス負荷が
高くなった際に感じる、

 


周りに対するイライラ、
さらに自己嫌悪の正体です。

 

 
今回は、
もともと自分を守るためのものであった
「こころの鎧」が、
実は自分に我慢を強いている。

 

 

そしてストレス負荷が高くなった状況では、
誰もかれもを敵にして、
自分を孤独に追いやると同時に、
自分自身も追い詰める状況に陥る。

そんなからくりについてご紹介しました。

 


次回は、今回の不登校になった息子と
私の話の続き、

渡辺まどか
渡辺まどか
「こころの鎧」を薄くしてみた私が
どうなったのかについて
ご紹介したいと思います。

 

あなたの悩みを紐解く!『無料30分お試し個別相談』

『シート1枚で論理的に伝える技術』はじめに&第1章を無料プレゼント中⬇︎