渡辺まどかです。
前回の記事
「努力するとはどういうことか?」
を公開した後、
というご返信をいただきました。
努力することはいいこと、
当たり前のことのように感じますよね。
ただ「努力しなければ」
になってしまうと、消耗してしまいます。
ということで、今日のテーマは
「がんばりすぎて消耗しないために
どうしたらいいか?」
について考えてみたいと思います。
がんばりすぎて消耗しないために
私たちは
「素直な興味関心や欲求」というとき、
つい「やってみたい」「興味がある」
というポジティブな気持ちを
想定しています。
自分の中に「やってみたい」とか
「興味がある」という気持ちや
欲求が沸き起こっていることは、
モチベーションが高い、
取り組んだ方がいいと
その気持ちや欲求を肯定しやすい。
一方、「嫌だ、やりたくない」
というようなネガティブな気持ちや
欲求が沸き起こっているとき、
と自己否定を起こしてしまいます。
「こんな自分ではだめだ」
と思うからこそ、
「嫌だ」「やりたくない」
という気持ちを無意識のうちに押し殺し、
我慢して「がんばる」のです。
この自己否定に始まるがんばりは、
初めのうちはちょっとした
我慢かもしれません。
ちょっとした我慢だからこそ、
多少は無理ができるし、
頑張るから成果も出ます。
しかし、
ずっとそのままの状態を続けることは、
どう考えても不健全です。
「嫌だ、やりたくない」
という気持ちを無視してがんばると
「がんばってない自分はダメだ」
と自己否定感を生みます。
「頑張ればできるんだから」
と自分を縛りつけ、
やがて無意識の呪いのように
がんばらないという選択肢を
消し去ってしまうのです。
自分を縛り付けながら頑張ったとしても、
いつか燃え尽きてしまったり、
頑張り続けることに違和感を
感じてしまうことでしょう。
さらに、私は
「頑張ってるんだからあなたも
我慢してがんばるべきだ」と
自分の周囲の人へも
頑張ることを強制してしまいます。
周囲に対してイライラが止まらない時は、
自分が我慢してがんばっていることに
気づかないまま、自分の作り出した
「頑張ればうまくいく」という
幻影の中の住人に陥っている
と言えます。
がんばること自体は、
悪いことではありません。
「がんばる」の中身が
ならばいいのです。
問題は、「嫌だ、やりたくない」
という気持ちや欲求を抑圧して
自分に行動を強制することです。
特に、社会的な責任がある立場や環境、
・組織の一員として
・リーダーとして
・親として
・社会人として といった、
義務・役割・責任を果たすべき状況においては、
「自分らしい気持ち」よりも、
「その場にふさわしい自分を演じる」
ことを優先せざるを得ません。
ただし、そういうときでも、
「嫌だ、やりたくない」という
気持ちを抑えるのではなく、
自分で自分の気持ちを無視せずに
受け取ってあげてください。
自分で自分の気持ちを受け取る方法
具体的には、まずは
「嫌だ、やりたくない」という気持ちを
肯定も否定もせず、吐き出すのです。
友だちや家族に愚痴を言って、
「そうだよね~」と言ってもらうと
少し気持ちが楽になりますよね?
あれを、自分自身でやるのです。
愚痴というのは自分の不満や憤り
といった気持ちを吐き出す行為です。
しかし、
愚痴とはただ相手に自分の気持ちを
ぶつけているだけではありません。
相手に話しながら、
ああ自分はそういう風に思っていたんだ、
と自分の気持ちを確認して受け取っている行為
なのです。
愚痴を言える相手がいつでも
いるわけではありません。
相手が自分の期待通りに
「そうだよね~」と
言ってくれないときもあります。
自分の気持ちを、包み隠さず、
「こんなことを言うのは人として
だめかもしれない」とか
「ネガティブなことを考えちゃダメだ」
とか思わず
一番気持ちよくぶちまけられる
相手だと思って、日記を書いてみてください。

・こんな自分はダメだよな
・もっとこうすればいいはず
・他の人はどうやってるんだろう
とか、自分で結論を出す必要はありません。
ただ、
気持ちをぶちまけるだけでいいのです。
本当は、嫌なことがあっても、
やりたくないなことがあっても、
本当はいいんです。
嫌なこと・苦手なことを
克服したり慣れたりする
必要はないんです。
自分を抑圧して、我慢して
がんばらなくてもいいんです。
でも、今の環境では、
今の気持ちの上では、
その「嫌だ、やりたくないと
思ってしまう自分が嫌」
という気持ちでいっぱいかもしれません。
がんばることを辞めることが
難しいかもしれません。
それでも大丈夫です。
まずは嫌だ・やりたくないと感じる
自分の気持ちを受け取ることが出発点です。
それだけでも、ずいぶんと違いますし、
それを続けているとやがて思っても
見なかったような未来に
たどりつくかもしれません。
話すのはいいけど
書くのが苦手だと感じる方、
自己否定感でいっぱいで
どうしようもないと感じる方、
お話お伺いします。
ぜひ無料カウンセリングにお越しください(^^
【オンライン】お試し30分無料個別相談