あなたは、相手のことを「わかったつもり」でやり取りをして、コミュニケーションのすれ違いが起きたり、いざこざに発展しまった経験はありませんか?
今回は、前回の「わかる(理解する)」についての続編記事です。
前回の記事はこちら↓↓
こちらの記事を読んだ読者の方から
というご質問をいただきました。
(ありがとうございます!)
身の周りの人がどんなタイプがわかれば、いろいろ対策や準備ができて役立ちそうと思うかもしれません。
確かに便利な一面はあるのですが、ぜひ知っておいて欲しいことがあります。
今回はそんな【わかってはいけない?!】というお話です。
「わかった(できた)」の落とし穴!?
私のロジカルシンキング入門を受講いただいた方には、それぞれご自身のタイプをお伝えしています。
私がそれをどうやっているかのと言うと、ベースになっているのは「エニアグラム」という考え方です。
(興味のある方は調べてみてくださいね)
ただし、相手を見てどのタイプかを類推するのは簡単にできることではありません。
それどころか、実は危険をはらんでいます。
なぜなら、
人は「わかった(できた)」と思った瞬間に、
さらに知ろう、さらに学ぼう、という意欲を失ってしまうから
です。
相手をわかろう・理解しようとすること自体はとても重要なことです。
ピラミッドストラクチャーの説明でも申し上げていますが、
メインイシューは「相手の知りたいこと・興味のあること」だからです。
ピラミッドストラクチャーについてはこちらの記事をご覧ください↓↓
メインイシューを考えるためには、相手のことを知ろう、わかろうとする姿勢・気持ちが大事なのです。
ところが、相手を“タイプ”で分類して理解しようとすると、
ことになってしまいます。
本当に相手のことを考えていますか?
相手のタイプを決めつけてラベリングしてしまうと
というようにノウハウに頼ってしまいます。
これでは、結局、「相手の知りたいこと・興味のあることはなんだろう?」と考えていないことと同じです。
相手を知ろう、わかろうとする気持ちがなければ、表面的なメインイシューしかたてられません。
結局は相手の興味・関心と自分の立てたメインイシューがずれてしまい、相手に伝えたいことが届かなくなってしまいます。
大事なのは、
相手のタイプを理解することではなく、
相手を“一人の人間”として、
「知ろう」「理解しよう」という姿勢・気持ちを持つこと。
そして、
- 相手よりも自分に焦点を当て、
- 自分の考え方・伝え方のクセを自覚し、クセを活かしつつ、
- 相手に伝わるような構成・順番・言い方ができるように
トレーニングすることです。
まずは「わからない・できない」と認めるところから
それは結局、ロジカルシンキング入門でみなさんにお伝えしていることなのです。
基本に戻ってしまいますが、実は基本が全てなのです。
わかろうとする対象が、ロジカルシンキングのような技術の場合、「わかった・できた」と思ってしまうと、その技術を磨こうとしなくなります。
一方「わからない・できない」は、自分に自信が持てないし、
不安だから取り組むのを避けたい、あるいは一刻も早く脱したい状況です。
人によっては、「わからない・できない」自分を認めたくないとすら思うでしょう。
しかし、
自分を責めたり、わかったふりをせずに、
「自分はわからない・できないんだな」と認めることが、
次の成長につながるのです。
「わからない・できない」と感じた時は、その不快な気持ちを押し込めず、まずは存分に感じてみてください。
そして、どこがわからないのか、なぜできないのかを具体的に考えてみましょう。
それだけで、あなたのロジカルシンキングは一段レベルアップしていることになるのです。
自分の「わからない・できない」を受け止めて、基本をしっかりおさえたい方は
『ロジカルシンキング入門』を一度体験してみてください↓↓
https://www.reservestock.jp/page/event_series/44008