問題解決

簡単で効果抜群!もれなくダブりなく考える方法

渡辺まどか
渡辺まどか
こんにちは。
渡辺まどかです。

 

「問題解決」に焦点を当てた
長期シリーズをお届けしています。
(過去の記事を読み返したい方はこちら

 

今日はその17回目です。
前回から、MECE
(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive 漏れなくダブりなく)について解説をしています。

 

前回は、

MECEとしてご紹介する5つの考え方のうち
A or Not Aで考えてみる

をご紹介しました。

 

今回は、
プロセスを考えてみる」について
みてみたいと思います。

 

「プロセスを考えてみる」方法

プロセスとは、
物事の順番ややり方・手順
指します。

 

先に、物事の順番ややり方・
手順を書き出してから
それにそって考えていく
のが
プロセスを考えてみる
という方法です。



例えば、
「3か月後に、今住んでいる部屋(賃貸)の
更新期限が来るから引っ越したい」
というシチュエーションについて、
考えてみましょう。

 

何も考えずに
次に何をやるべきかを
思い浮かべると、

 

不動産屋に行かなければ


とか、

引っ越し業者を調べなければ


くらいしか思いつかないかもしれません。

 

しかしそれでは、
やるべきことに抜け漏れがあって
実際にその場になってみたら


「これを準備しておけばよかった」と
思うことがゴロゴロでてきてしまう
ことになってしまいます。

 

そこで、自分がやるべきタスクを
MECEに洗い出すときに使うのが、
プロセスを考えてみる、というやり方です。

 

要は、「引っ越しの順番」を
考えるのです。

 



このように、
順番を矢羽根の形で書き出したら、
その矢羽根の下に、
タスクを書き出していきます。

 




このように、思いついたものを
矢羽根の下に書き出していくと、
まだ埋まっていない
矢羽根の下が気になると思います。

 

これがポイントなのです。

 


人間、先に枠がある状態で、
一部しか埋まっていないというのは
非常にそわそわするものです。

 


空いていると埋めたくなるのが、
人間のごく自然な心理なのです。

 

この心の仕組みを活かして
MECEに考えるのが
「プロセスを考えてみる」
という方法です。

 

何もない状態でアイデア出しをすると、
自分の気が付きやすい部分にしか
目が行きません。

 

しかし、
物事の順番ややり方・手順といった、
比較的書き出しやすい枠組みを
最初に作ってあげることで、

 


まだ考えていない部分が
見えやすくなり、
発想が広がったり、
視野狭窄を防ぐことができるのです。

 

 
このように、

渡辺まどか
渡辺まどか
やるべきことを書き出しておくだけで、
「その場になってからバタバタする」ことが減りますよね。



「プロセスで考えてみる」上で、
注意点が2つあります。 

プロセスを考えるときの 注意点①

 まず1つ目は、
最初に考えた順番や手順・やり方の範囲が、
自分が考えるべき範囲になってしまう

ということです。

 

この例で言うと、
「方針を決める」から
「環境を整える」までが
「引っ越しどうしよう?」に関して
自分が考えるべき範囲になっています。

 

しかし、もしこのプロセスの外側にも
考えるべきことがあった場合、
それが考えなくていいことに
なってしまいやすいのです

 

 

プロセスを先に洗い出すときに、
この前後にも何かプロセスがないか?
一度立ち止まって考えることが必要です。

 

また、矢羽根の「粒度」にも
気を付けましょう。

 

この例では、
「引っ越しの準備」と「引っ越し」が、
同じ「引っ越す」という
矢羽根の中に集約されています。

 

しかし、実際には「引っ越しの準備」にも
たくさんのプロセス、
考えなければならないことが
含まれているため、


大きな矢羽根にくくってしまうと
抜け漏れが発生しやすくなります。

 

ボリュームが大きそうなプロセスについては、
粒度を小さめに捉え
矢羽根を増やしてあげた方がいいでしょう。

 

プロセスを考えるときの 注意点②

2つ目の注意点として、
自分が知らない物事については、
そもそもプロセスを考えるのが難しい

という点が挙げられます。

 

最初の矢羽根を書くだけでなく、
その矢羽根の下にタスクを
書き出していくときにも、


何をしなければならないか」を
頭の中にイメージしながら
考える必要があります。

 

逆に言えば、
自分が経験したことがないこと
については、そもそもプロセスを
イメージすることが難しい
ので、

 


抜け漏れが発生しやすい、
そもそも矢羽根が書けない
ということになります。

 

 

人生で初めて経験すること、
異動や転職によって
業務が変わった時などは、
プロセスを使って考えることが
難しいかもしれません。

 

「プロセスで考えてみる」の大前提として、

自分の体験をベースに、
状況をできるだけ具体的に
リアルにイメージできる

ことが必要です。

 

 

仮に直接の経験がなかったとしても、
その物事に近しい経験を振り返ってみて、
応用して考えられないか

 


もし近しい経験もないようであれば、
詳しい人に話を聴くなどして、
リアルにイメージするための
知識を増やす必要があります

 


上記2つの注意点をクリアできれば、
この「プロセスを考えてみる」は
非常に扱いやすく、
効果を発揮しやすい考え方です。

 

例えば、会議でみんなで
アイデアや問題点を洗い出すとき、
ホワイトボードに先に
プロセスを書いておきます


その上で、会議で出てきたアイデアを、
矢羽根の下に書いていくと、
幅広いアイデアが出やすく、
かつ整理されているので
結論を絞りやすくなるのです。

渡辺まどか
渡辺まどか
ぜひ、会議の時にも使ってみてくださいね。

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