問題解決

これが使えれば上級者!? フレームワークを使って考えてみる

渡辺まどか
渡辺まどか
こんにちは。
渡辺まどかです。

 

「問題解決」に焦点を当てた
長期シリーズをお届けしています。
(過去の記事を読み返したい方はこちら

今日はその19回目です。
現在、MECE
(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)
漏れなくダブりなく、について解説をしています。

 

MECEに考えるためのフレームワークのうち、

「A or Not Aで考えてみる」
「プロセスを考えてみる」
「四則演算で分解してみる」

の3つをご紹介しました。

 

今回は、「フレームワークを使ってみる」
についてみてみたいと思います。

 

前にご紹介した、
「A or Not Aで考えてみる」
「プロセスを考えてみる」
「四則演算で分解してみる」に比べると、
前提知識が必要になるため
難易度が上がるのですが、


「へー、そういうものか」
という軽い気持ちで読んでみてください。

 

フレームワークで考えるとは?

フレームワークとは、
文字通り「枠組み」です。


長い年月をかけて実務の中で培われてきたり、
学者やコンサルティングファームなどの
MECEに考えるのが得意な人たちが提唱した

「このケースでは、これで考えたら
ある程度MECEになる」

枠組みのことを、フレームワークといいます。

 

有名なところでは、
● 3C
● 4P
● 5F
● 7S
● PEST 
などがそれに当てはまります。

 

全部は聞いたことがなくとも、
どれかひとつくらい名前は聞いたことがある
という方もいらっしゃるかもしれません。

 

あるいは、
● PDCA
● QCD
● ヒト・モノ・カネ(+情報)
など、業務の中で使われる言葉も
フレームワークの一種です。

 

これらのフレームワークは、
使用される目的や
シチュエーションが限定的です。

 

例えば、3Cは、
事業戦略を決める際に市場環境を分析して
その市場の中で勝てるのかどうか

分析するためのフレームワークです。

したがって、
一般的には事業環境分析や戦略立案といった
仕事に携わらない限り
あまり使うことのないものです。

 

ただ、せっかくMECEになることが
わかっているのに使わないのはもったいない。


フレームワークを使ってMECEにするコツは、
シチュエーションを読み替えて使う
ことです。

 

 
読み替えて使うとはどういうことか。
例題を用いて考えてみましょう。

 

日常使いに読み替える「フレームワーク」

例えば、
いま皆さまが転職活動をしているとします。


ただし、残念ながら転職活動が難航している
というシチュエーションです。

こういう時
「自分には市場価値はないのかな…」
「現在の経験やスキルでは転職できないのかも…」
と弱気になってしまい、
考えが袋小路に陥ってしまいます。

 

そこで、
視野を広げてポジティブに考えられるように、
フレームワークを使って
MECEに考えてみるのです。

 

 
先ほど、3Cは
「事業戦略を決める際に市場環境を分析して
 その市場の中で勝てるのかどうかを
 分析するためのフレームワークである」
とお伝えしました。

 

3Cとは、
Consumer(市場・顧客)
Competitor(競合)
Company(自社)
の3つの観点で分析するものです。

 

事業戦略を決めるために使う「3C」ですが、
他者に勝てるかどうか?
という本質が共通であれば

 


「転職活動において自分の希望する仕事を
 見つけるにはどうしたらいいのか」
というシチュエーションでも
置き換えて使うことができるのです。

 

Consumer(市場・顧客)は、
「自分が希望する業界の求人」

Competitor(競合)は
「同じ時期に転職活動をする人」

Company(自社)は
「転職活動をする自分」

と置き換えることができます。

  

このように、転職活動について
3Cを用いて視野を広げて考えてみると、
漠然と考えていた時に思考の袋小路に
陥ってしまっているときよりも、
次の行動につながる選択肢が
見えるようになります。

 

フレームワークを置き換えて使うことで、
考えるべき問題の解像度が上がって
まだまだ考えるべき具体的な問題がある
ということが分かったということです。



このように、読み替えて使うことで、
より多くのシチュエーションで
フレームワークを使ってMECEに
考えることができます。

 

フレームワークを考える際の注意点

ただし、
フレームワークを使う際に重要なのは、
そのフレームワークを理解しているか?
という点です。


3C分析で言えば、3Cが
「市場・顧客、競合、自社の
 3つの要素を指している」
ということだけでなく


フレームワークの目的
何を明らかにするために
 そのフレームワークを使うのか?)や、

 

3つの要素がそれぞれ
どのようにつながっているのか
まで理解できていないと、


そもそもどのフレームワークを
使うのが適切なのか、
どのように読み替えたらいいのか
判断することができないでしょう。

 

そのような意味で
「フレームワークを使って分解する」は、
「A or Not Aで考えてみる」
「プロセスを考えてみる」
「四則演算で分解してみる」に比べると、
前提知識が必要になるため
難易度が上がると言えます。

 

渡辺まどか
渡辺まどか
私個人のおススメとしては、
まずは取り組みやすいものを徹底的に使い倒してみる
ので十分かなと思います。

 

「A or Not Aで考えてみる」
「プロセスを考えてみる」
あたりは扱いやすいので、
「MECEに考えてみよう」
と思いついたときには
まずこれらを使って考えてみる。

 

余裕があれば、並行して
フレームワークついて勉強してみて、
徐々に使えそうな
シチュエーションで使ってみる。

 

そのくらいハードルを下げて、
でもMECEに考えてみることはあきらめない、
というのが皆さまにとって
最も費用対効果の高い学び方・
実践方法なのではと思います。



各フレームワークの解説は
今回は割愛します(本題からそれるため)。

 

ただし、希望が多ければ、
代表的なフレームワークについての解説も
番外編としてご紹介するかも?


もしご希望があればぜひ
お知らせくださいませ~。


もちろん、フレームワーク以外の
内容についての質問やご相談でも結構です♪
お気軽にご連絡くださいね。

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