渡辺まどかです。
「問題解決」に焦点を当てた
長期シリーズをお届けしています。
(過去の記事を読み返したい方はこちら)
今日はその20回目です。
現在、MECE
(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)
漏れなくダブりなく、について解説をしています。
MECEに考えるためのフレームワークのうち、
「A or Not Aで考えてみる」
「プロセスを考えてみる」
「四則演算で分解してみる」
「フレームワークを使ってみる」
の4つをご紹介しました。
今回は、「自分で考える」について、
専門的な言葉で言うと
「構造化」が今回のテーマです。
MECEで重要な「自分で考える」こと
「自分で考える」って、
いや当たり前のことじゃん!
と感じるかもしれません。
しかし、
この「考え方」もきちんとした技術があり、
しかもこれができるかできないかで
思考力に大きな差が生まれます。
「MECE(もれなくダブりなく考える)」
技術の中でも、一番反復練習を必要とし、
かつ一番大事な技術でもあります。
もし皆さまが、
と感じるようであれば、
ぜひマスターしていただきたい技術です。
これまでご紹介してきた
4つのMECEに考える方法は、
どれも上から下に向かって落としていく、
具体化していく手法でした。
しかし、
この「自分で考える」は逆です。
下から上に向かって考えるものになります。
「自分で考える」3つの考え方
まずは、いくつかつキーワードを書き出して、
グルーピングします。
そして、グループに対して
① 一言で言うと?(抽象化)
② その他には?(横展開)
③ 具体的には?(具体化)
を行い、ツリーを上に・横に・下に広げていくのが「自分で考える」という考え方です。
単純な例でご紹介すると、
「りんご」「みかん」「バナナ」
とキーワードを書き出して、
これを1つのグループとします。
このグループに対して、
①一言で言うと?(抽象化)、
つまりグループ名を付けます。
「くだもの」になりますね。
これで、1つの小さなツリーが
出来上がりました。
今度は、「くだもの」と同じレベル感で
②その他には?(横展開)を考えます。
そうすると、「野菜」「肉」「魚介類」などが
同じレベル感のキーワードとして
出てくるでしょう。
最後は、③具体的には?(具体化)です。
「野菜」をカテゴリ名としてとらえると、
「ごぼう」「人参」「大根」と
具体化することができます。
これを、繰り返していくと、
さらに大きなツリーに
発展させることができます。
これが、「自分で考える」の
基本的なやり方です。
食べ物を例にすると、
さほど難しくないように感じますね。
…なんですが、
これを自分事でいざやってみようとすると、
非常に難しく感じることでしょう。
ツリーを作るために
かなり試行錯誤するくらいです。
というのも、
納得感のあるツリーを作るためには、
次の3つのポイントを意識する
必要があるからです。
次回はこの3つのポイントについて
詳しくお伝えしていきますね。