渡辺まどかです。
「問題解決」に焦点を当てた
長期シリーズをお届けしています。
今回はその14回目です。
1回目:
「問題」とは何か?
3回目:
問題解決のステップ全体像
4回目:
現状を書き出す
5回目:
理想・あるべき姿を定義する
6回目:
問題を定義するときの注意点
7回目:
認知バイアスを回避するために
番外編:
認知バイアスが働いた問題定義の事例
8回目:
問題を細分化する
9回目:
取り組みやすい問題に言い換える
番外編:
因果関係図
10回目:
自分の本音を確認する
11回目:
自分の本当にやりたいことを見つめる
12回目:
ブレーキをはずして次の一歩を踏み出す
13回目:
取り組むべき本当の問題
前回まで、
自分の本当の動機と
無意識にかけてしまうブレーキ、
そして皆さまが
本当に取り組むべき問題について
みてきました。
この連載では、
問題解決の初歩として
問題の定義について13回
(番外編を入れると15回)
にわたってお話をしてきたわけですが、
ここであらためて
問題とは何かについて
触れておきたいと思います。
問題とは何か?
第1回の記事において、
問題とは、
理想・あるべき姿と現状のギャップであり、
狭義の問題(=課題)として
「解決できる、
かつ取り組みによる効果が大きい」
があるとご説明しました。
多くの方は、この説明を聞いて
仕事上の問題解決を思い浮かべた
のではないでしょうか。
そうすると、その後の記事の中で、
「感情について振り返りましょう
(第12回記事参照)」
「皆さまが本当に取り組みたいと
思っている課題なのか
どうかを確認しましょう
(第13回記事参照)」
と言われると、
「それは仕事の問題解決なのか?
自分のモチベーションや
意識の問題解決なのか?」
と混乱されるかもしれません。
前回も触れましたが、本来、
「人がその組織やコミュニティで働くこと」
には程度の差こそあれ必ず、
その人のわがまま、
つまりあるがままの私が含まれています。
わがままとは、
その人の気持ちであり、
その人の意思、欲望や欲求、
期待や希望・願望
を指します。
一般的には、仕事は仕事で
私情(わがまま)は持ち込まない、
私情(わがまま)はプライベートに
カテゴライズされるもの
として捉えられています。
しかし、
そのようなとらえ方をしてしまうと、
中長期的な仕事に対する
モチベーションを保ち続けられません。
モチベーションとは動機であり、
動機とはその人の中で湧き上がる
といった感情が源泉になっているからです。
感情は抑えるのではなく、
積極的に感じ、受容し、
活用していきましょう。
問題解決に向けたプロセス
皆さまの好き・嫌いや
やる気が起きる・起きない
といった
その人なりの
感じ方・考え方、
ものの見方・とらえ方自体が
皆さまの個性であり、
個性を活かして組織や
コミュニティに関わることが、
皆さまが強みの発揮して
活躍することにつながるからです。
誰かに使われているように感じたり、
強制されて自分を押し殺したり、
周囲と比べて自分を過剰に否定して
別の誰かになろうとすることは、
主従が逆になっています。
仕事上の(あるいはプライベートでの)
義務・役割・責任に使役されている状態です。
仕事に関わる自分と私情(感情)を
分けて考えるのではなく、
働くことは
自分が生きること、
様々な感情を感じ、
経験を積み上げることの一部である
と考える。
自分の手綱は自分が握っているのであり、
自分の生きる時間と
仕事上求められる義務・役割・責任との
重なっている部分において
互いが互いを尊重しながら、
共に成長していける存在として
協働しているだけなのです。
そして問題解決もまた、
仕事上の問題解決と
自分自身の問題解決を
割り切って考えることはできません。
これまでにお伝えしてきたことをまとめると、
問題解決のプロセスは下図のようになります。
このプロセスは、仕事上の問題であれ、
プライベートの問題であれ、変わりません。
ただし、
仕事上の問題について考えた結果、
自分のキャリアや生き方の問題を
解決することが先だとわかり、
プロセスの2周目に取り組む、
というケースがあるかもしれません。
逆に、自分のプライベートの問題
(例えば、「ワークライフバランスが
とれるようになりたい」)
を解決しようとしたら、
仕事上の問題
(例えば、「残業を減らすためにチームで
何をしなければならないか考える」)
を解決しなければならないことがわかり、
2周目に取り組む、
といったこともあるでしょう。
行ったり来たりしながら、
皆さまの人生を切り開いていってください。
もちろん、行き詰った時に
ご相談に乗ることができます。
ぜひお声がけくださいね。
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