過去を振り返ってみて、
「あれは思い込みだった」
「あの時は決めつけてかかっていたかもしれない」
というような心当たりはありませんか?
今回は『思い込みを防ぐには?』というテーマです。
先日、友人からこんなLINEが入りました。
ニュースで見たけどほんとにいるんだってびっくりした。
退職代行と聞いて、あなたはどんな風に思うでしょうか。
- 時代は変わったな~
- 突然辞められても困る、ちゃんと引継ぎをしてから辞めてほしい
- そんな重要なこと、自分の口から言うべきだ
等々。
人それぞれに捉え方は違うでしょう。
かつての私だったら、、
実は、退職代行というサービスをニュースで目にしたとき、私自身は
と思ったのです。
かつてコンサルティング会社に勤めていたときに、うつ病を患い(現在は寛解しています)、休職したことがある私。
(その時の詳しいエピソードはこちらをご覧ください⬇︎)
私のいた会社はうつ病で休職する人が多かった(それも問題ですが…)ため、
「もう駄目だ」と思ったときに「休職しよう」という選択肢を選ぶことができました。
でももし、「休めない」と感じるような職場だったら。
もう会社に行けない、と思った瞬間に、退職しようと考えたかもしれません。
そこまで追い詰められた人が、引継ぎをしたり口頭で退職を上司や周囲の人に伝えたりするのは無理だ、ということを、私はとてもリアルに想像することができるのです。
だから、「退職代行サービス」という存在をニュースで知った時も、友人がLINEをくれた時も、
- 何を甘いことを
- 責任放棄だ
と切り捨てることができませんでした。
でも、うつ病になる前の私だったら、きっと即座にそんな風に感じていただろうと思います。
思い込みとは〇〇である
現在の私から見ると、うつ病未経験の私の「退職代行サービスなんて甘い!」という感じ方は「思い込み」や「決めつけ」に見えます。
今回の私のケースでは、両方の立場を経験したことがあるがゆえに、サービスを利用する人にも事情があるのかもしれない、と立ち止まって考えることができました。
そのため、「甘い」という考え方は「思い込み」「決めつけ」かもしれないと気づくことができました。
思い込みとは、自分の目線で相手を推し量ることです。
自分の知識や経験、価値観や考え方をもとに、自分の中で膨らませた想像や推測を相手に適用していることにほかなりません。
しかし、(相手が自覚しているかどうかは別として)
相手の言動には相手なりの知識や経験、価値観や考え方がベースにあり、
相手はそれが正しい、そうするしかないと思って行動しています。
「私」から見ると間違っているように見える考えも、相手にとってはそれが「正」なのです。
そこにギャップがある場合は、どちらが正しいにせよ、思い込みが発生していることになります。
思い込みを防ぐ方法
思い込みを防ぐ方法はいろいろありますが、1つは
です。
英語の表現に、「相手の靴を履いて考えてみる」というものがありますが、まさにこの考え方です。
- 自分の知識・経験の中に、少しでも相手と共通するものはないだろうか?
- 何が共通していて、何が違うのだろうか?
そんな風に深く考えることこそが、思い込みを防ぐ方法なのです。
しかし、相手の立場にたって考えるということは言うほど簡単なことではありません。
そこで、次回は、ロジカルシンキングを使って、相手の立場に立って考える方法をご紹介したいと思います。
続きはこちら↓