なかなか梅雨が明けませんね。
豪雨で被害にあわれた方、一日も早い復旧を願っています。
さて今日は、「専門家のコンサルティングサービスを受けて感じた、考え方・伝え方のクセ」についてお話したいと思います。
目次
人には、一人一人違う、考え方・伝え方にはクセがある
あまり知られていませんが、人には、一人一人違う、考え方・伝え方にはクセがあります。
自分にとっては、自分の考え方・伝え方があまりにも当たり前なので、人のそれと違う、ということは思いもよらないものです。
そのため、
- こう考える、こんな風に表現するのは当たり前だろう
- 相手も自分と同じように考えている、同じ前提で話しているに違いない
と、無自覚のうちに、「相手に伝わらない言葉や行動」をとってしまうのです。
クセは、大きく分けて3つのタイプにわけることができます。
イメージタイプ:頭の中で、シミュレーションをしたり、場面を想像したりして考えるタイプ。自分の経験に基づき仕組みや成功パターンを考えだすのが得意。
思考タイプ:頭の中で文字で考えるタイプ。行動するより計画しているほうが好き。全体像を捉えたり、原因を分析したり、問題解決が得意。
行動タイプ:行動を優先するタイプ。行動してから考えることが多い。有言実行、困難な状況でも粘り強く取り組む行動力が大きな魅力。
この考え方・伝え方のクセは、好みやふるまい方、大事にしていることなど、驚くほど様々なことに影響を及ぼします。
なのです。
一方で、自分のクセを自覚し、うまくカバーするような考え方・伝え方ができないと、コミュニケーションのトラブルに発展してしまいます。
「イメージタイプ」と「思考タイプ」の違い
私のプロモーションをサポートしてくれているNさんは、【イメージタイプ】
そして私は【思考タイプ】の人間です。
プロモーションを手伝ってくれているNさんとのやりとりの中で、モヤモヤを感じたときのことについてご紹介したいと思います。
どうしたら、もっとセミナーに来てくださるお客様を増やせるか?という話題でディスカッションしていたら、こんな風に言われました。
そうなんです…
思考タイプの欠点は、分析するのは大好きだけど、具体的な行動になかなか移さないという点。
- なぜ、お客様はこんな風に行動するのか?
- お客様が求めているものは何か
- 私はどんな価値を提供できるのか?
そんな分析は得意なんですが、それを具体的な打ち手につなげて行動に移すのが苦手なんです。
と提案してもらっても、
としり込みしてしまうし、
と言われても、それができないんです…
専門家の彼女からすると、
こんなにいろんなアイデアを提案しているのに、渡辺さんは行動に移してくれない。
まずはやってみればいいじゃない! 他に何を提案すればいいの?!
と見えているのかもしれません。
ところが、私からすると、Nさんからいただく提案が、散発的な“点”になっていて、腑に落ちないことに困っています。
【思考タイプ】の私は、分析的に、理屈をつけないと理解ができないタイプなので、
>解決策として、どんなアイデアを、どのようにやるのか?
の前段階である、
現状、私のビジネスの仕組みや文章の、どこがどんなふうに問題なのか?
その問題の原因は何なのか?
この部分の説明がないと、その打ち手に取り組んでみようというモチベーションがわかないのです…
PDCAサイクルに見る「思考タイプ」と「イメージタイプ」の違い
良く知られた「PDCAサイクル」という考え方がありますね。
PDCAとは
Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)
をぐるぐる回す、マネジメント方法です。

【思考タイプ】の私は、行動するまでのハードルが非常に高く、納得しないと行動に移しません。
いわば、Plan(計画)重視型。
いつまでたっても、できない理由を考えてしまうんですね。


私からは、Nさんの提案は
- 改善案から解決策の進め方までの繋がりを説明してもらえていない
- 解決策の全体像が見えにくい
という風に見えています。
一方、【イメージタイプ】のNさんは、結果重視。
結果を出すために、どんどん行動できます。


ただし、【イメージタイプ】の方は、
- 自分の「頭の中の考え」を言葉にして表現する
- 物事を客観的にとらえ、繋がりを丁寧に説明する
のが苦手だったりします。
Nさんは、執筆業もバリバリこなされているので、決して説明力がないわけではないです。
(むしろ、著作はとてもわかりやすく読みやすい、ヒットメーカーです!)
Nさんの場合、「頭の中の考え」を言葉にして表したり、「繋がり」をきっちり説明することに焦点が当たりにくいので、説明が省略されがち、という感じかもしれません。
この2人の考え方・伝え方のクセの相違が、
Nさんの「まどかさんは売り上げを最大化することを大事にしないですよね…」というモヤモヤ、

私の「繋がりを説明してもらえないと納得して行動に移しにくい」というモヤモヤを生じさせているのです。

(「つべこべ言わず、いいからやれ!」と言いたくなっちゃう気持ちもわかりますけどね、笑)
考え方・伝え方のクセの違いが生むもの
考え方・伝え方のクセは、コミュニケーションのモヤモヤを引き起こします。
クセの違いは、物事を見る・捉えるとき、考える・伝えるときに、どこに焦点が当たりやすいのかの違いです。
- アウトプット(自分の経験に裏打ちされた、たくさんのアイデア)に焦点が当たりやすい彼女。
- アウトプット(アイデア)に至るまでの過程を含めた、全体像を知りたい私。
その、「焦点の当たりやすさ」の違いが、コミュニケーションのモヤモヤになるのです。
一方で、考え方・伝え方のクセの違いは、お互いをうまく補完する源泉にもなります。
行動力のない私にとって、「こうすればうまくいく」という具体的なアイデアは、私のビジネスを前進させる大きな後押しになります。
Nさんとやりとりするときにうまくいくパターンは、
というもの。
実際に私のウェブサイトの構造を見ながら、具体的に
なんていうやり取りができると、最高に素晴らしい提案をしてもらえます。
実物を見ながら、手を動かしながらコミュニケーションをすれば、わざわざ苦手な「言葉だけでのコミュニケーション」でモヤモヤしなくても、Nさんの素晴らしいアイデア、私の行動を一歩後押しさせる力を、私のビジネスに活用させてもらえるんです。
逆に、【思考タイプ】の私の得意技は、他のタイプの方の思考・言語化のサポート。
私の個人レッスンを受けてくださった方が、よくおっしゃってくださるのが、
というもの。
私の分析力・客観性は、「考えを言葉にする」「繋がりをきちんと説明する」ことが得意だからこそ。
言葉にする・説明するのが苦手なのであれば、対話を通じて言語化・整理をお手伝いできるんです。
考え方・伝え方のクセの違いがあるからこそ、自分の・相手の、弱みや苦手をうまく補いあうことができるんですね。
自分のタイプを知ったうえで、コミュニケーションを改善したい方へ
自分の考えをうまく言葉にできない、整理ができない方。
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