ロジシンコラム

仕事を増やす上司、裏目的は…【ロジカルシンキングコラム】

渡辺まどか
渡辺まどか
こんにちは。
渡辺まどかです。

 

先日、こんなお悩みを伺いました。

 

上司のせいで作業が増えてしまう!

 

プロジェクト中に、
チームのNo.2が重箱の隅をつつくような
指摘ばかりしてきます。

 

プロジェクトの中盤までは、
トップがNo.2の指摘を
うまく捌いてくれていたのですが、

組織変更でトップが
別の人物に変わったとたんに、
新しいトップはNo.2の指摘を
捌くことができなくなってしまいました。

 

おかげで、No.2の指摘に対処せざるを得ず、
作業が大幅に増えてしまいました…

 

 

あります、ありますね、
こういう理不尽なシチュエーション。

 

問題の根本原因は、
「目的・ゴール」の違い。

 

 

プロジェクトメンバーにとっての
目的・ゴール

=プロジェクトをスケジュール通りに、
適切な作業量で進めること

No.2にとっての
目的・ゴール

=アウトプットの品質を高めること

という風に、
「目的・ゴール」が違うので、
物事の優先順位が異なるのです。

 

 

その目的の、目的の目的は?

普段、私たちは「目の前のやること」に
とらわれてしまい、
「目的・ゴール」を見失いがちです。

 

さらに難しいのは、
目的・ゴールは
一つではないということ。

 

目的・ゴールは、
立場やものの捉える範囲の違いによって、
複層的に成り立っているものなのです。

どういうことか。

 

渡辺まどか
渡辺まどか
先ほどのケースで、
プロジェクトチームとNo.2、
それぞれに「目的・ゴール」が
違うということを確認しました。

 

しかし、

「なんのためにそれが必要なのか?」
その上位の
目的・ゴールを考えてみると、

実は上位の目的・ゴールは
同じものだと言えます。

 

プロジェクトメンバーにとっての
目的・ゴール

=プロジェクトをスケジュール通りに、
適切な作業量で進めること

↓(なんのためにそれが必要なのか?)

=組織のリソースを有効に活用するため

↓(なんのためにそれが必要なのか?)

=組織の利益を最大化するため

 

No.2にとっての
目的・ゴール

=アウトプットの品質を高めること

↓(なんのためにそれが必要なのか?)

=顧客や関係者にとって有意義なアウトプットにするため

↓(なんのためにそれが必要なのか?)

=組織の利益を最大化するため

 

No.2の方の
立場に立って考えてみると、

 

ご本人は悪意を持って
指摘しているのではなく、

正当な理由・意義を持って
指摘しているのです。

 

 

 

納期と品質はどちらが大切か

前回の記事でも、

自分が話す目的
(=相手に期待する具体的な行動)
を明らかにしてから
話しましょう

ということを
お伝えしましたが、

 

実はこれは、
誰にでも日常的に
起こっていることです。

 

自分の行動の目的は、
自分にとって
当たり前のことであるがゆえに、
言葉にして自覚しないし、

 

相手の主張の目的は
自分の目的と同じものであるはずだ、
という思い込みにとらわれているがゆえに、

意見のぶつかり合いが
「トラブル」として
認識されてしまうのです。

 

納期と品質は
どちらも同じくらい
重要な目的・ゴールです。

おまけに、両者とも、
「組織にとって良い結果をもたらすため」
という大義があります。

 

対応策としては、やはり、
トップが優先順位をつけるしかない。

 

しかし今回のお悩みでは、

優先順位をつけて
対応していたはずの
トップが交替してしまう

という想定外の
出来事が起こりました。

 

渡辺まどか
渡辺まどか
今回のお悩みは、
不可避の“事故”と言わざるを得ません。

 

 

No.2の裏目的・ゴール

ただし、論理的には
不可避の事故ですが、

こういった事態を
回避する方法があります。

 

それは、
人間関係の側面からの
アプローチです。

 

No.2が、
プロジェクトメンバーの大半が
認識しているものと
異なる目的・ゴールを
目指そうとするのには、

もう一つ
裏の目的・ゴールがあります。

 

それは、

「自分が言うことの正当性を認めてほしい、
自分という存在を無下にしないでほしい」

というものです。

 

もしかしたら、No.2の方は、

「上司や経営層に自分が正当に評価されていない」
「プロジェクトメンバーから尊重されていない」

と感じているのかもしれません。

 

ポジションから考えても、
人間としても、
もうちょっと理性的に振る舞ってよ…

と言いたくなって
しまうかもしれません。
(私もかつてはそう思っていました、笑)

 

しかし、人間、何歳になっても、
どんなポジションにあっても、

「私という人間を認めてほしい」
という欲求は消え去ることはありません。

 

渡辺まどか
渡辺まどか
こうした“情”と付き合っていくことは、
どんな場所にあっても必要なことなのです。

 

冗長な承認プロセスや、
水面下での根回し、
飲み会のような
非公式なコミュニケーションは、

日本企業によくある
悪しき慣習のように捉えられていますが、

 

こういった場が、
多くの「私という人間を認めてほしい」
という欲求を緩和する役割を担っていました。

 

しかし、年功序列から能力主義への転換や、
意思決定や施策実行の効率性・スピード感が
ますます重視される現代、

さらにオンラインコミュニケーション主体の
この時期において、

 

「私という人間を認めてほしい」
という欲求のはけ口が
どんどん少なくなっています。

 

だからこそ、

普段のコミュニケーションを
丁寧に気持ちよく行うこと、

意識して
相手との信頼関係を築く場を
持とうとすること

をしなければ、

結局はトラブルを
頻発させることにつながるのです。

 

 

“情”=つまり感情を排除するのではなく、
うまく付き合う、活かすことが、

これからのビジネスコミュニケーションに
必要だと思います。

 

大事なのは、自分の中にある感情を
自覚し、受け止めること。

そうすれば、相手の“情”も受け止め、
建設的な行動につなげられます。

渡辺まどか
渡辺まどか
ぜひ、自分の“感情”と
向き合ってくださいね。

 

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