1月16日、17日は、センター試験改め、
共通テストでしたね。
今年はコロナで学校生活や受験勉強にも支障が出て、
なおさら大変だったのではないかと思います。
そんな中、
センター試験から切り替わった
初めての共通テスト。
共通テストで重視されるようになった、情報を読み解く力
ニュースで受験生のコメントを見る限り、
「図表が多くて、読み解くのに時間がかかった」
ようです。
私も問題をさらっと確認しましたが、
確かに図表やグラフ、絵から読み解く
問題が多い印象でした。
図表やグラフ、絵から読み解く問題は、
文章だけの問題と比べて
情報量が格段に増えます。
しっかりと情報を読み込んだうえで、
このグラフから、何が言えるのか?
を自分なりに言語化しなければいけません。
考える力、表現力が今までよりも
問われる形式なったのは間違いありません。
情報を読み解くなんて、社会人ならできて当たり前!?
このブログを読んでくださっているみなさんは、
おそらく社会人のはず。
すでに社会人となっている私たちにも、
受験生と同等、むしろそれ以上の
思考力・表現力が求められています。
しかも、社会人の場合は、最初から応用問題。
テストでは、与えられた情報を
分析するだけで済みますが、
現実の世界、実戦の中では、
①数多ある現実の場面から
必要な情報を定義して切り取り
↓
②それを客観的な形で記述し、
↓
③自分なりの推測や解釈を加え
↓
④そのうえで意見を述べる
という複雑な手順を踏んでいるのです。
(共通テストでは、③と④が中心)
例えば、
顧客からクレームとその対応策を
上司に報告・提案する、
というシチュエーションであれば、
①どの状況までさかのぼれば、
顧客のクレームについて正確に報告できるか
判断し、
↓
②事態の経緯と顧客からのクレーム内容を、
顧客の視点・自社の視点それぞれから
客観的に情報を整理し、
↓
③顧客の事情や心情を推測・解釈した上で
↓
④顧客・自社双方にとっての最適解を提案する
ということをしているわけです。
私たちは普段から、
仕事からプライベートのコミュニケーションまで、
複雑な手順やルール、人間関係に囲まれています。
おまけに、共通テストとは違い、
ほとんどが言語化されていません。
つまり、私たちが普段やっている
「何か業務上報告する」とか、
「上司やお客様に提案する」
「部下や後輩に指示する」
というコミュニケーションも、
実は様々なスキルの集合体であり、
非常に難易度が高いことなのです。
ですから、もしみなさんが、
書籍やセミナーの中で学んだことを実践しようにも、
どういうときに使ったらいいかイマイチ思い浮かばない、
練習するにもシチュエーションが思い浮かばない、
というのはおかしなことではありません。
みなさんが当たり前にやっていること、
実はすごく高度なことなんですよ!
「事実」と「意見」を書き分けるコツ
とはいえ、
ビジネスパーソンとして事実と意見を切り分けて表現することが
できるようになりたいものですね。
そういうときには、
もう少し練習する範囲を
狭くしてみるといいですね。
まずは、
①現実の場面を切り取り、
②観察したことを、情報として書きだす
ことを徹底して練習してみましょう。
風景をスケッチをするように、
まずは見えている現実を「事実」として書きだすのです。
事実を事実として書くには、
事実と意見
(自分なりの推測・解釈や判断・提案)
をしっかりと切り分けて書くことが重要です。
そして、事実を表現するときには、
「より事実に近い書き方」
を意識してください。
より事実に近い書き方とは、
- モノ/人がある・いる
- 数字・グラフで表す
- ○○という行動をした
などの書き方です。
例えば、
クレームを訴えるお客様がたくさんいる
という表現は、
「たくさん」と表現した時点で
「どのくらいの数の人を“多い”とするのか?」
というその人の主観が含まれてしまいます。
これを、
「より事実に近い書き方」、
つまり
「ある・いる」や「定量的に表現する」
に書き換えるとこんな感じです。
- クレームを訴えるお客様が50人いる
- クレームを訴えるお客様は、全体の50%である
この書き方の方が、
事実を事実として客観的に表現している
と言えますね。
このような書き方ができるようになると、
③自分なりの推測・解釈を加えて
④自分なりの意見を述べる
に説得力が持たせられるようになります。
試しに、
次のセリフを、より事実だけを表現する書き方にするとしたら、
どんな表現になると思いますか?
(第3期オンライントレーニングより一部抜粋)
挑戦したら、ぜひみなさんの解答を
このメールへの返信で送ってください。
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