ロジシンコラム

自分が今何をすべきか見失っている人へ【ロジカルシンキングコラム】

渡辺まどか
渡辺まどか
こんにちは、渡辺まどかです。

先日、横目でテレビを眺めながら息子の相手をしていたら、池江璃花子さんの闘病と復帰への道のりを追ったドキュメンタリーをやっていました。

息子に「これ作ってー」と言われたおもちゃを組み立てながら、気が付いたら涙が止まらなくなっていました。

今日は、その時に考えた「自分が今できることとは何か?」についてです。

なかなか寝付けない日々

思えば、コロナによる外出自粛が始まって以降、ずっと「過去を振り返ると、先を見るとつらくなる、今を楽しむ」ということを肝に銘じて、あえて多くを考えずに日々を暮らそうとしてきました。

ただ、そうした毎日の中でも、夜になって子どもたちを寝かしつけていると、激しい怒りや不安、罪悪感にさいなまれるのです。

なぜ私は何もできないのか。

誰かのように、何か「こんな時期だから私にできることを」と献身しなければならないのではないか。

将来が不安だとか、収入が減ってしまって懐を痛めるようなことができない自分は、なんて心が狭いのだろう。

そうした思いが、言葉にならないまま、漠然とした暗い影となって、自分の頭の中をぐるぐるとめぐってしまい、なかなか寝付けない日々が続いていました。

池江璃花子さんのドキュメンタリーを見て感じたこと

そんな折にふと目に留まった、池江璃花子さんのドキュメンタリーでした。

東京オリンピックでの金メダルを嘱望されながら、病のため全てを諦めざるを得なくなった池江さん。

退院後、復帰のためにトレーニングを始めても、絶頂期の体力も筋力もすべてを失っていた彼女が、心の支えとして聞いていた曲が、King Gnuの「白日」だったそうなんです。

真っ新に生まれ変わって

人生一から始めようが

へばりついて離れない

地続きの今を歩いているんだ

ソングライター: Daiki Tsuneta
白日 歌詞 © Sony/ATV Music Publishing LLC

池江さんがインタビューに答える様を見ながら、ふと思ったんですね。

このコロナで、私はいったん、すべてを失ったんだなと。

ありがたいことに、家も家族も友人も無事です。

仕事も減ったとはいえ、まだ頼りにしてくださるお客様がいらっしゃいます。
収入もぐっと減りましたが、まだあります。

だから、世間的に見れば、幸せな状況であるのだと思います。

それでもなお、やはり、これまでの日常を失ってしまったということは、自分の気持ちに深い傷を負わせる出来事でした。

私が失ったもの

どこかで、緊急事態宣言が解除されたら、今まで通りの日常が戻ってくると思っていました。

きっと、少しずつ戻っていくのかもしれません。

 

しかし、それはコロナ前と全く同じものではないだろうとも思います。

私たちが心に負った傷、経済的な損失やそれに伴う不安定な生活への不安、自粛中に明らかになってしまった分断、これから対応してかなければならない新しい生活様式への適応のために払う心身にかかる負担。

それらは、地続きに見えるコロナ前とコロナ以降の私たちの生活に、目に見えない大きな変化を生じさせています。

私たちが生きている現在は、同じように見えてもコロナ前とは違う日常であり、私が失ったのは「ずっと続いていく安心な日常」なのだと、そのときにはっきりと自覚しました。

自分が今できること

そして、自分が「すべてを失った」と気づいて初めて、「自分が今できること」がなんであるのか理解しました。

それは、

自分が感じた、学んだことを、表現すること

もちろん、これはコロナ前からそのことは自覚していたものです。

「守り」に入った私がやらかしてしまったこと 【ロジカルシンキングコラム】 いやー、久しぶりにやってしまいました。 とある企業の研修の打ち合わせで、クライアントとドンパチしてしまいました… クライアントと...

 

しかし、コロナ以降、どうすれば、具体的な行動として「自分が感じた、学んだことを、表現」できるのかが、ずっとわからなかったのです。

できる範囲で、オンラインでの講座は行っています。

とはいえ、セミナーも研修もこれまで通りにはできなくなり、自宅待機の子どもたちの相手で思うように仕事ができなくなったこの状況で、思うような表現なんてできるか。

そういった悔しさ、苦しさが、他者や社会への怒り、将来への不安となって、さらに私を苦しめていました。

医療機関にお弁当を届ける飲食店や、コンテンツを無料で提供するコンテンツホルダーの方を目にするたびに、罪悪感や無力感、焦りを感じていました。

渡辺まどか
渡辺まどか
コロナ前と同じようにできない。

コロナ前と同じような行動では社会に貢献できない。

地続きの現在であるがゆえに、変化していることを受け入れられない。

「いつか戻るこれまで通りに日常」を前提にしているが故の、苦しさだったのだと思います。

新しく見えてきた景色

「いったんすべてを失った」として自分を見つめていると、また違う景色が見えてきました。

渡辺まどか
渡辺まどか
私にできることは、「自分が感じた、学んだことを、表現すること」

私は、医療従事者の方のように直接コロナと戦うことはできません。

飲食店の方のように、お弁当を届けることもできません。

感染しない・させないようなスタイルの生活をして、普通の消費活動を続けるくらいでしか、いま社会に貢献できることはないのかもしれない。

でも、少なくとも、

「自分の考えをうまくまとめたり伝えたりすることができない」と悩み、
私の文章を読んでくださる方には、私の文章を読んで何かに気づいたり、
心が楽になったり、考えるきっかけを提供することができるのかもしれない。

池江さんのドキュメンタリーを見て、私が「ずっと続いていく安心な日常」を失った、新しい世界に生きていること、そして自分が今できることに気づいたように。

私も誰かの何かになれるのかもしれない。

ドキュメンタリーでは、主治医からの許可が下りて、やっとプールで泳げるようになった池江さんが「楽しいなー。ほんと水泳選手っていいなあ」とニコニコと泳ぐ姿が印象的でした。

「金メダルをとってほしい」という多くの人の期待に応えるために泳ぐのはつらかったとも言った彼女が、自分の喜びのために泳ぐ姿。

その姿に、私はとても勇気づけられました。

池江さんは、泳ぐことで勇気を与える。

渡辺まどか
渡辺まどか
私は、文章を書くことで、誰かの何かになれるのかもしれない。

そう思うと、暗闇の中で絶望してへたり込んでいた自分に、力が戻ってくるのを感じました。

そして、そわそわと子どもを寝かしつけた今、喜びを感じながらこの文章を書いています(笑)

普段は、

  • 悩んでいることは紙に書きだしましょう
  • ネガティブな感情は言語化すると楽になります

とみなさんにお伝えしている私ですが、今回は自分の気持ちが言葉にできないもどかしさに悩まされました。

時折、すぐに自分の思いの核心にたどり着けない、大きな壁にぶち当たるときがあります。

しかし、そういうときは、大きく成長できるチャンスでもあるんです。

池江さんのドキュメンタリーをきっかけに、新しい世界を生きる自分に気づくことができた私は、一つの成長の階段を上ったという実感を感じています。

渡辺まどか
渡辺まどか
私にできることは、「自分が感じた、学んだことを、表現すること」

セミナーも研修も、その手段でしかありません。

あなたにとっても、“仕事”は手段です。

その“仕事”に、あなたはどんな目的を、どんな意義を見出すのでしょうか。

この文章が、あなたにとって、それを考える何かのきっかけになっていれば幸いです。

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