あなたはコミュニケーションは得意ですか?苦手ですか?
苦手意識がある人にとっては、コミュニケーションは煩わしいものかもしれません。
今回は「コミュニケーションは煩わしいものなのか?」というテーマです。
ことのきっかけは先日開催したセミナーで受けたこんな質問です。
その質問が気になって、それからずっと考え続けていました。
人と関わらないのが心地いいってホント?
私自身も実は、あまりコミュニケーションが得意な方ではありません。
勤めているときには、お昼ご飯は一人で食べるのが常でしたし、部署の飲み会以外に同僚や先輩と飲みに行くこともほとんどありませんでした。
自分は「人とあまり関わらないのが心地いい」のだとずっと思っていました。
「伝えたいと思うものがない」以前の、
というやつですね。
しかし、ある出来事をきっかけに、人と関わらないのが心地いいというのは、自己欺瞞であることに気づきました。
送別会での気づき
それは会社員時代の私の送別会での出来事でした。
人と関わらないのがポリシーの私の送別会、あっさりしたものだろうと思っていました。
ところが。
自分で想像していなかったくらいの方が参加してくれ、声を掛けてくれ、最後に花束を送っていただきました。
そして、送別会が終わった帰り道。
とても温かい気持ちと同時に申し訳ない気持ちでいっぱいになったのです。
そこで初めて次のことに気がつきました。
周りの人が気にかけてくれているのに気がつかなかったんだ
私は、
- 仕事で成果を出さなければ認めてもらえない。
- 成果を出すために、ロジカルにならなくてはならない。
- 知識・経験を持っていなくてはならない。
- 持っていないと認めてもらえない。
そんな「認めてもらえない」という“思い込み”で自分が傷つかないように、周りの人と関わらないようにしていただけなのだなと。
関わらないのが心地いいのではなく、傷つくのが怖いので、勝手に閉じていたんですね。
周りの方は、それもわかった上で声をかけてくださったのです。
自分の居場所を作るためのコミュニケーション
私の周りには、何かができなくても、何かにならなくても、自分がそこにいることを暖かく見守ってくれる人がいたわけです。
そのことに気づいてから、私にとってコミュニケーションを取ることの意義が次のように変わりました。
自分を認めさせたり、相手を組み伏せたりするため
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自分の居場所を作るため
相変わらず、私にとってコミュニケーションは楽なものではありません。
傷つくことは怖いし、否定されたら凹みます。
それでも、「心からのコミュニケーションをしたい」と思うのは、
必要以上に強く見せることも、知識・経験豊かに見せることも、必要ありません。
上から目線ではなく、心からのメッセージを伝えると、相手と共同作業(コラボレーション)ができます。
人とコラボすることによって、お互いの得意なところで相手の苦手なところを補い合うことができます。
すると、たとえ理想の自分でなくても、「自分はそこにいていいと思える居場所」ができてくるのです。
あなたはなぜ、誰かに伝えたいと思うのでしょうか?
あなたは何のために、コミュニケーションをとりますか?
コミュニケーションに苦手意識がある人ほど、ぜひ考えてみてくださいね^^