人を育てる

【人を育てる】成長する喜びと権利を守るために

渡辺まどか
渡辺まどか
こんにちは。
渡辺まどかです。

 

今日は、
「学ぶ・成長する喜びを育てる」
について考えたいと思います。

 

努力を楽しめる人を育てる

 

学ぶこと、できるようになるまで
努力することは好きですか?

 

学ぶこと、
できるようになるまで努力する人を
育てるために、

誰かを【育てる人(お子さんや部下、後輩)】は、
何をしたらいいのか。

 

ぜひ、学ぶ喜びを感じる瞬間、
できるようになるまでの
試行錯誤を許す環境を作ってあげてください。

 

最も深く学ぶ喜びを感じることができるのは、
本人が「教えてほしいというニーズを持っている」こと、
少なくともそのことに「興味を持っている」ときです。

【育てる人】ができることは、
その人の興味の幅を広げる、
興味を持つきっかけを提供したりする程度。

 

教えてほしいと思ってもいないのに、
教えないであげてください。

助けてほしいという意思表示をしていないのに、
助けないであげてください。

 

【育てる人】の立場は、時に苦しいもので、

「これを覚えてほしい」
「できるようになってほしい」
「失敗は避けて成功体験を積ませてあげたい」

と思ってしまうものです。

 

さらに残念なことに、

しかし、あまりに先回りして、
後々役立つように、
失敗しないようにと、
教えたり手伝ったりしすぎてしまうと、

自分で興味を拡げたり深めたりする
タイミングを失ってしまったり、
失敗から新たな可能性の目を
見つける力を潰してしまいます。

 

 

必要なのは、自分で考え選ぶ力

 

よく聞く格言に、
「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える」
というものがありますね。

 

答えを与えるのではなく、
答えを導き出すための手段を与えよ、
という意味の格言です。

 

しかし私は、もう一歩踏み込んで、
「魚の釣り方を教えるのではなく、
お腹がすいたときに自分は何を食べるべきなのか、
選べる力を育てる」ことが必要だと考えます。

 

不確実性が高まるこれからの時代、
私たちが今までやってきたことが、
正解だったことが正解ではなくなります。

 

これまでは、「魚を釣ること」が
正解だったかもしれませんが、

これからは魚を釣る以外の方法で
空腹を満たすことが必然かもしれません。

 

その時に、魚を釣る以外の方法で、
自分に合った方法を探し、
どうやったらそれを身に着けられるかを
考える力が必要なのです。

 

 

遠回りも成長も、成長のための大切な権利

 

本来、

「知りたい」
「できるようになりたい」
「成長したい」

というのは、
人間の根源的な欲求の一つです。

 

遠回りすることも、失敗することも、
本人の権利なのです。

 

できるだけ失敗しないように、
将来役立つように
という「善意」であったとしても、

本来本人が享受するべき権利を奪ってしまうと、
発揮できる力を押さえてしまします。

 

【育てる人】ができることは、
興味のきっかけを与えること、

そして本人が興味を持つタイミングや対象を、
辛抱強く待つことだけです。

 

渡辺まどか
渡辺まどか
たとえそれで興味を持たなかったとしても、
こちらが期待するように学ばなかったとしても、
そっか、と受け流せる「軽さ」が必要です。

 

え、それしかないの?
こちらは何もできないの?
と感じるかもしれません。

 

何もできないわけではないですよ。

 

 

期待が大きければ大きいほど、
受け流すことは難しい。

つい、教えたくなったり、
せかしたりしたくなるかもしれません。

 

期待はあくまで、
子や部下・後輩が満たすものではありません。

 

期待は、
【育てる人】が勝手に抱くものであり、
満たされなかった期待をどのように処理するのかは、
こちら側が取り組むべき課題なのです。

 

自分の期待を相手に押し付けず、
切り離して考えること、
興味の幅を広げるきっかけを提供すること。

本人が困難を感じているときに、
何に困っているのか、どうしたいのか、
言語化を手伝ってあげること。

なによりも、
相手の様子をじっと観察して、
手を出さずに見守り続けること。

 

やるべきことは、実はたくさんあります。

 

ぜひ、お子さんや部下・後輩の、
「学ぶ・成長する喜び」を育てるために、

相手の
「知りたい」
「できるようになりたい」
「成長したい」

という気持ちを信じて、待ってあげてください。

 

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