人を育てる

【自信を育てる】自信がある人を育てるために必要なこと

渡辺まどか
渡辺まどか
こんにちは。
渡辺まどかです。

 

今回のテーマは、
「真の自信を持ってもらうために」
です。

モチベーションアップに必要なこと

先日、とある企業で、

コミュニケーション力
&モチベーション向上

の研修を行ってきました。

部下や後輩を育てている方は
特に興味を持っていただきやすい
内容かもしれないですね。

渡辺まどか
渡辺まどか
もちろん、子育てをしている方にも
気になる内容かと思います。

 

どんな研修だったのか、
簡単にお伝えすると、

まず、コミュニケーション力向上としては、
これまでもロジカルシンキングのセミナーや
オンライントレーニングでお伝えしてきた、

「事実と意見を切り分けて伝える」ことや、
「相手の知りたいこと・興味のあることを押さえる」
を、講義&演習で学んだ後、

実践的にご自身の課題について、
考えプレゼンをしていただきました。

渡辺まどか
渡辺まどか
(受講した方に伺ったところ、
かなり脳に汗をかく、しんどい研修だったそうです、笑)

 

このあたりの内容が気になる方、
過去記事で紹介しています。

事実と意見を切り分けて伝える

 相手の知りたいこと・興味のあることを押さえる

 

一方、モチベーション向上では、
『あなたの役に立ちたい』という
思いやり・共感をベースに、

自分の役割や責任範囲を超えて行動する【勇気】と、
勇気を下支えする【自信】
について様々なワークショップを行いました。

 

自分の部下や後輩・子どもにも、

自分の頭で考え、行動するための
モチベーションがあってくれたら…

と思う方。

 

研修でのワークショップは受けられなくても、
普段から、部下や後輩・子どもの
「自分の頭で考え、行動するモチベーション」
を高める方法があります。

 

それが、
「勇気をたたえ、自信を持ってもらうこと」
なんです。

 

行動そのものが勇気のかたまり

実は、人が、
自分の頭で考えて行動するということは、
とても【勇気】のいることなんです。

 

だから、部下や後輩・子どもの行動が、
上司や先輩・親の目から見たら、

どんなにばからしいことでも、
的外れのことでも、
うまくいっていなかったとしても
(つまり、行動の結果・成果が悪くても)、

だから言ったじゃない、
こうすればよかったのに!

叱ったりしないでください。

 

ナイスチャレンジだった!
よく頑張った!
見ていて、誇らしかった、嬉しかった!

と、行動に移した勇気と、行動のプロセスを
認めていただければ、十分なのです。

 

ちなみに、
本人が必要としていないのに、
「ここをこうすれば、もっといい結果になるよ!」
というアドバイスも不要です。

アドバイスは時に、
「あなたは、私の助けがなければできない」
という暗黙のメッセージを伝えることにもなるからです。

 

自分の頭で考え、創意工夫する力を
持ってほしいのであれば、せいぜい、

私が見ていて気になったのは、○○だ
○○のところは惜しかった

と「感想を伝える」程度に
とどめることをおススメします。

 

行動しないという決断を褒める

もし、行動に移せなかったり、
行動する気配がなかったとしても、
決して叱らないでください。

 

行動しなかったのは、もしかしたら、
「行動しないという決断をした(=行動をした)」
からなのかもしれない。

 

それはそれで、
本人の自発的な意思に基づく行動ですよね。

自分の頭で考え、行動した結果なので、
叱らず、むしろ行動しなかった意図を確認し、
褒めてあげてください。

そして行動しない、もう一つの可能性は、
本人は、「うまくいかないかもしれない」
という恐怖感と戦っているかもしれない、
ということ。

人にとって
「うまくいかないかもしれない」
という恐怖は大きいものです。

 

頭でわかっていても
(=自分の頭で考えた結論であったとしても)、

体が拒否してしまう
(=本能的に不快を避けようとしてしまう)
のです。

 

その恐怖に打ち勝つために
大事になるのが、【自信】です。

 

手っ取り早く自信が湧く方法なんてない

でも、自信が必要だからと言って、
安易に「自信を持って!やればできる!」
などと声掛けをしないでください。

 

上司や先輩、親としてのあなたにとっての
「自分はできる」という感覚や、
それをベースにした「期待」にすぎず、
本人は「できる」と感じていない可能性が高いからです。

 

本人が、「できるだろう」
という見通しを感じられないのに、
「自信を持て」というのは、

ないものを無理やり持っている気にさせる
声掛けでしかありません。

 

ないものを無理やり持っている気にさせても、
うまくいかなければ
結局すぐに「やっぱり無理」
と行動を辞めてしまうことになります。

渡辺まどか
渡辺まどか
ないものを無理やり持たせたあげく、
「最近の若者は/この子は積極性がない」
「もっと、モチベーション高く、
自分の頭で考えて行動してくれればいいのに」
というのは、お門違いです。

 

部下や後輩、子どもが、
「自分の頭で考え、行動する力がないのか」というと、
実際にはそんなことはありません。

むしろ、
「自分の頭で考え、行動する力」を持っているのに、
それを発揮する環境を、
上司や先輩・親が奪ってしまっているだけなのです。

 

 

そもそも、本当の意味での自信とは

一般的に、自信とは、
「うまくできるだろう」と感じられることを
指すことが多いように感じます。

 

しかし、
「自分の頭で考え、行動する」ために必要なのは、
本当の意味での【自信】です。

 

本当の意味での自信とは、
「自分を信じること」、

つまり、
「自分はこう感じた、こう考えた」
という直感に従い、
それを信じて行動に移すことなのです。

 

そのためにも、ぜひ、

「やりたい」
「~なりたい」

という相手の気持ちだけでなく、

 

「やりたくない」
「~は嫌だ」

という気持ちも、大事にしてあげてください。

 

短期的に成果が出るのは、
部下や後輩・子どもの
「やりたくない」「~は嫌だ」
という気持ちを無視して
やらせることかもしれません。

 

しかしその結果、
「自分が『やりたくない』『嫌だ』
と感じることは間違っている」
という学習をしてしまうと、

「自分の感じたこと・考えたことを
信じるのは間違っている」
「自分を信じるのは間違っている」

と無意識に刷り込まれます。

 

中長期的に、本人の
「自分の力で考え、行動する力」を育むのは、
「自分の感じたこと・考えたことを信じていい」
という成功体験なのです。

 

上司や先輩・親として、
失敗させないであげたいと思うのは当然です。

しかし、失敗することもまた、
本人の権利です。

 

人は失敗であれ、成功であれ、
本人の経験からしか学びません。

「自分の頭で考え、
行動する(意見を言う)人を育てる」ために、

部下や後輩・子どものやってみようという勇気
自分の感じたこと・考えたことを信じやってみる機会
やった結果を享受し受け入れる権利

を大切にしてあげてください。

 

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