ロジシンコラム

ピラミッドストラクチャーをもっと気軽に使うコツ【ロジカルシンキングコラム】

渡辺まどか
渡辺まどか
こんにちは、渡辺まどかです。

あなたは仕事やプライベートでちょっとしたスピーチや説明を求められる場面を経験したことはありませんか?

その準備にとてもオススメなツールが「ピラミッドストラクチャー」です。

ピラミッドストラクチャーの詳細については、こちらのイベントレポートで解説しています。

「わかりやすい説明ってどうすればできるの?」やさしいロジカルシンキングの始め方【イベントレポート】 「どうしたらもっとわかりやすく説明できるんだろう?」 そんな風に悩まれた経験はありませんか? 先日、渋谷 BOOK LAB TO...

なんだか難しそうと思う方もいるかもしれませんが、
今日はピラミッドストラクチャーをもっと気軽に使うコツについてお伝えしますね。

ピラミッドストラクチャーをもっと気軽に使うためのコツ

ピラミッドストラクチャーは、「誰かに伝えるためのツール」なので、実はどんなときにも使えます。

例えば、スピーチ原稿を書くとき、あるいはちょっと難しいお願いを誰かにするときに、伝えたことをピラミッドストラクチャーでまとめるとわかりやすい文章になりますよ。

渡辺まどか
渡辺まどか
使うのは「メインイシュー」と「サブイシュー」のみでOKです!

①伝えたい相手をイメージする

同じテーマでも、伝える相手が変われば、伝え方も変わります。
まずは、「伝えたい相手」をイメージしましょう。

②メインイシューを決める

そのうえでメインイシューを決めます。

メインイシューとは「相手が知りたいこと、興味があること」

具体的な相手がいる場合はその人のことを思い浮かべてください。
普段の話し方や振る舞い、好みや価値観などがイメージできるといいですね。

不特定多数の人に向けて話をするときにも、伝えたい相手を絞りましょう。
同じ悩み・不満を持っている人を一くくりの相手と捉えます。

参考記事)
メインイシューの正しい捉え方【ロジカルシンキングコラム】

ピラミッドストラクチャーを攻略!メインイシューの正しい捉え方【ロジカルシンキングコラム】 さて、今回もピラミッドストラクチャーについてのお話です。 前回の記事はこちら↓ http://yawalogi.net/colu...

③サブイシューを決める

続いて、サブイシューを決めます。

サブイシューは、相手が「なるほど!」と思ってしまうポイント

私が主催するセミナーの中では、よくあるサブイシューの枠組みをご紹介していますが、

1つのフレーム(枠組み)に捉われすぎない

ということも大切なポイントです。

話の流れに合わせて、順番を入れ替えたり、表現を変えるといいです。

サブイシューを考えたら、今度はその「サブイシュー=問い」に答える形で、スピーチ原稿を書いていきます。

もしかしたら、文章を書くなかで、「流れが悪い」「イマイチ書きにくい」と感じることがあるかもしれません。
その時には、文章に合わせる形でサブイシューを書き直してみましょう。

【実例】保育園で保護者会活動に関するスピーチ原稿を作ってみる

実例として、私が子どもを預けている保育園で保護者会活動に関するスピーチ原稿を書いた際のメインイシュー・サブイシューをご紹介したいと思います。

保護者会活動はボランティア活動ですが、実はいろいろなメリットがあります。

今回は参加に消極的な人に対して

渡辺まどか
渡辺まどか
保護者会活動にも色々なメリットがあるので参加してみて!

と呼びかけたくてスピーチすることにしました。

サブイシューは、

  • メリット
  • デメリット
  • メリットはデメリットを上回るか
  • 代替手段

をアレンジしています。

【メインイシュー】

なぜ私たちは保護者会活動をやった方がいいのか?

【サブイシュー】

1.デメリットは何か?

  •  1-1.保育園に入園して多くの人が感じる保護者会のイメージとはどんなものか?
  •  1-2.私自身はどのようにとらえていたか

2メリットは何か?

  •  2-1.私はどのように認識が変わったか?
  •  2-2.自分の経験を踏まえ、保育園活動のメリットは何か?

3.デメリットがあったとしても、保護者会活動に関わるべきか?

4.保護者会活動以外の手段で同等のメリットは得られないのか?

デメリットとメリットが、さらに分かれているのは、文章を書いているうちに、
「自分の体験」と「一般論」を分けて書いた方がいいな、と感じたからです。

自分の体験だけだと「あなたしか当てはまらないんじゃないの?」と言われてしまうし、
一般論だけだと薄っぺらく説得力がなくなります。

渡辺まどか
渡辺まどか
「自分の体験を踏まえ、そこから言えることとして
一般論=示唆を導き出す」
と説得力が増します!

この方法だと、ピラミッドストラクチャーをとても気楽に使えます。

【メインイシューとサブイシュー考えてみよう!】結婚式のスピーチ編

例えば、新婦の友人として結婚式のスピーチをするときを考えてみましょう。

結婚式には、親族、新郎新婦それぞれの友人、会社の同僚などが出席しています。
全員に向けてわかりやすく心を打つようなスピーチをすることは難しいかもしれませんが、

あなたが“伝えたい”と思う人に伝える

だったらできそうだと思いませんか?

私だったら、新婦の友人としてスピーチをするならば、やはり新郎や新郎の友人に、

渡辺まどか
渡辺まどか
私の親友はこんなに素敵な人だから、これからもずっと大切に仲良くしてね!

と伝えたいと思います。

なので、まずは「新郎の友人」に向けて伝えよう。これで十分なのです。
今度
は、メインイシューを考えてみましょう。

新郎の友人は新婦のことを知らないので

  • 新婦はどんな人柄の人なんだろう?
  • 自分の友人である新郎に、新婦はピッタリの人なのだろうか?
  • 今後、家族ぐるみで仲良くしていけそうか?

ということに興味を持っているはずです。

相手の知りたいこと・興味があることを踏まえて、

なぜ私は、新婦の○○さんが新郎にピッタリのパートナーだと思うのか?

なんていうメインイシューが立てられるといいですね。

続いて、あなたはどんなサブイシューを考えるでしょうか?
ぜひ挑戦してみてくださいね!

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