あなたは仕事やプライベートでちょっとしたスピーチや説明を求められる場面を経験したことはありませんか?
その準備にとてもオススメなツールが「ピラミッドストラクチャー」です。
ピラミッドストラクチャーの詳細については、こちらのイベントレポートで解説しています。
なんだか難しそうと思う方もいるかもしれませんが、
今日はピラミッドストラクチャーをもっと気軽に使うコツについてお伝えしますね。
目次
ピラミッドストラクチャーをもっと気軽に使うためのコツ
ピラミッドストラクチャーは、「誰かに伝えるためのツール」なので、実はどんなときにも使えます。
例えば、スピーチ原稿を書くとき、あるいはちょっと難しいお願いを誰かにするときに、伝えたことをピラミッドストラクチャーでまとめるとわかりやすい文章になりますよ。
①伝えたい相手をイメージする
同じテーマでも、伝える相手が変われば、伝え方も変わります。
まずは、「伝えたい相手」をイメージしましょう。
②メインイシューを決める
そのうえでメインイシューを決めます。
具体的な相手がいる場合はその人のことを思い浮かべてください。
普段の話し方や振る舞い、好みや価値観などがイメージできるといいですね。
不特定多数の人に向けて話をするときにも、伝えたい相手を絞りましょう。
同じ悩み・不満を持っている人を一くくりの相手と捉えます。
参考記事)
メインイシューの正しい捉え方【ロジカルシンキングコラム】
③サブイシューを決める
続いて、サブイシューを決めます。
私が主催するセミナーの中では、よくあるサブイシューの枠組みをご紹介していますが、
ということも大切なポイントです。
話の流れに合わせて、順番を入れ替えたり、表現を変えるといいです。
サブイシューを考えたら、今度はその「サブイシュー=問い」に答える形で、スピーチ原稿を書いていきます。
もしかしたら、文章を書くなかで、「流れが悪い」「イマイチ書きにくい」と感じることがあるかもしれません。
その時には、文章に合わせる形でサブイシューを書き直してみましょう。
【実例】保育園で保護者会活動に関するスピーチ原稿を作ってみる
実例として、私が子どもを預けている保育園で保護者会活動に関するスピーチ原稿を書いた際のメインイシュー・サブイシューをご紹介したいと思います。
保護者会活動はボランティア活動ですが、実はいろいろなメリットがあります。
今回は参加に消極的な人に対して
と呼びかけたくてスピーチすることにしました。
サブイシューは、
- メリット
- デメリット
- メリットはデメリットを上回るか
- 代替手段
をアレンジしています。
【メインイシュー】
なぜ私たちは保護者会活動をやった方がいいのか?
【サブイシュー】
1.デメリットは何か?
- 1-1.保育園に入園して多くの人が感じる保護者会のイメージとはどんなものか?
- 1-2.私自身はどのようにとらえていたか
2メリットは何か?
- 2-1.私はどのように認識が変わったか?
- 2-2.自分の経験を踏まえ、保育園活動のメリットは何か?
3.デメリットがあったとしても、保護者会活動に関わるべきか?
4.保護者会活動以外の手段で同等のメリットは得られないのか?
デメリットとメリットが、さらに分かれているのは、文章を書いているうちに、
「自分の体験」と「一般論」を分けて書いた方がいいな、と感じたからです。
自分の体験だけだと「あなたしか当てはまらないんじゃないの?」と言われてしまうし、
一般論だけだと薄っぺらく説得力がなくなります。
一般論=示唆を導き出す」と説得力が増します!
この方法だと、ピラミッドストラクチャーをとても気楽に使えます。
【メインイシューとサブイシュー考えてみよう!】結婚式のスピーチ編
例えば、新婦の友人として結婚式のスピーチをするときを考えてみましょう。
結婚式には、親族、新郎新婦それぞれの友人、会社の同僚などが出席しています。
全員に向けてわかりやすく心を打つようなスピーチをすることは難しいかもしれませんが、
だったらできそうだと思いませんか?
私だったら、新婦の友人としてスピーチをするならば、やはり新郎や新郎の友人に、
と伝えたいと思います。
なので、まずは「新郎の友人」に向けて伝えよう。これで十分なのです。
今度は、メインイシューを考えてみましょう。
新郎の友人は新婦のことを知らないので
- 新婦はどんな人柄の人なんだろう?
- 自分の友人である新郎に、新婦はピッタリの人なのだろうか?
- 今後、家族ぐるみで仲良くしていけそうか?
ということに興味を持っているはずです。
相手の知りたいこと・興味があることを踏まえて、
なんていうメインイシューが立てられるといいですね。
続いて、あなたはどんなサブイシューを考えるでしょうか?
ぜひ挑戦してみてくださいね!