渡辺まどかです。
今日は、
「端的に話すために必要なこととは?」
というテーマで
考えてみたいと思います。
「端的に」=「早く短く考えること」?
普段のセミナーをやっていると、
「端的に話せない」
というお悩みをお伺いします。
ただ、よくよくお話を伺ってみると、
「端的に話すこと」=「早く短く考えること」
という勘違いをされているケースがあります。
ちょっとドキッとした方、
ご自身の書く文章や資料を
一度確認してみてください。
いかがでしょうか?
なぜ端的に話せるのか
端的に話せる人は、
処理が速いのではありません。
普段から、
自分が見たこと・聞いたことについて、
いちいち自問自答し、腹落ちさせているから、
端的に話せるのです。
・それはどういうことなのか?(定義、意味)
・どんな背景・目的があるものなのか?
・何が含まれていて、どんな順番、手順で行われるものなのか?
・他の何・誰と関係があるものなのか?
・自分の経験と照らし合わせると、どれに紐づくものなのか?
・自分が再現するならば、どうやることができるのか?
見たこと・聞いたことについて、
もっとよく解像度を上げて観察する。
あたかも、
モザイクがどんどん細かくなっていって、
精細に絵が見えるようになるかのように、
もっと細かく、
具体的に理解することが必要なのです。
そのためには、
最初に目や耳に入った情報を
スッと受け取って終わりにするだけでは足りません。
誰かに話を聞いたり、
様々な書籍やネット上の情報などで
情報収集をしたり。
自分が明日から何から取り掛かるべきか、
具体的な行動レベルで特定できるようになるまで、
もっともっと観察し、
知り、理解しようとすることが大切です。
ようは、できる限り
「具体的に考える」ことが必要なのです。
考えるときの落とし穴
しかし、聞いたキーワード、フレーズを
そのまま取り入れるだけでは、
理解したことにはなりません。
この、「言語化する」ということは、
実は簡単なことではありません。
なぜなら、「言語化する」ということは、
自分の経験・実感から得られた感覚を、
言葉という「抽象的な記号に置き換える」作業だからです。
では、抽象化するとはどういうことか。
「自分の言葉で語る」とは、
あなた自身の実感に基づいて、
必要な要素(幹)と不要な要素(枝葉)
の区別を判断することなのです。
そのためにも、自分の経験や感覚を、
本当にフィットする言葉に置き換える、
自分と向き合い、言葉を一つ一つ紡ぐための時間が必要です。
端的に話せるのは、
早い、その場で即考え即まとめられる能力ではありません。
ここまでの膨大な思考と
行動の蓄積があるからこそ、
枝葉を区別し、
自分の言葉に変換できるということなのです。
膨大な量の、思考と行動が蓄積があるのです。
「端的に話せない」解決策3つ
もしあなたが
「端的に話せない」と悩んでいるならば、
次の3つに取り組んでみてください。
①知識・経験が足りない
トライ&エラーが必要です。
まずは半歩でいいから、
「挑戦」と言えるような行動をしてみましょう。
②観察が足りない
見たもの・聞いたものについて
いちいち、
意味や目的、構成要素や再現性のある手順を
確認してみてください。
できる限り具体的に、書き出してみてください。
(頭の中で考えて終わりにしないように!)
③自分の言葉になっていない
過去の経験を思い出し、
出来事だけでなく、その時に得られた気付き・学び、
感覚を言葉にしてください。
主観を大事にしてください。
うまく言葉にできなくても
まずは言葉にしてみる。
(頭の中で考えて終わりにしないように!)
そして、言葉にするための時間を取ることを
惜しまないでください。
オンライントレーニングをのぞいてみてくださいね。
第4期【動画による自学自習コース】は
まだ募集を受け付けています。
https://www.reservestock.jp/conclusions/OWQyMzJiNmVhO
ライブ配信への参加をご希望の方は、
第5期が夏ごろ募集開始予定です。
それまでもう少々お待ちくださいませ。