すっかり秋めいてきましたね。
読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋…というほどのことではないのですが、夏から週1回、ハンモック・ヨガというものに通っています。
あまりにも運動不足が祟り、肩こり・腰痛が絶えないことがきっかけだったのですが、行ってみるとなかなかに楽しいものですね。
目次
習い事が身につく人の5つの思考法
しかし、ロジカルシンキング講師の悲しい性で、ヨガをしながらいろいろと考えてしまうんです(笑)
ということで、今回はヨガをしながら考えた『習い事が身につく人の5つの思考法』についてご紹介します。
①言い訳せずに取り組んでみる
- ハンモック・ヨガって難しそう
- 体が固いからうまくポーズとれないし…
と思う人は、「運動不足解消したいな」と思っていても、なかなか学びをスタートしません。
でもヨガの先生曰く、
「体が固いから」とか「難しそうだから」というのは、
学びたい自分(向学心に燃える、ポジティブで好ましい自分)にブレーキをかける「面倒だなと感じる自分(やるべきことをやらない、怠惰で認めなくない自分)の 声 」です。
やらない自分の正当化、言い訳なんですよね。
学ぶ人・身につく人は、まず
と考えます。
行動し始めなければ、当初の目標「運動不足を解消する」にむけて1ミリも近づかないからです。
②人と比べない
レッスンが始まると、先生の動き、他の受講生の動きが目に入ります。
- あの人はあんなに足が開脚してるのに、私は全然開けてない…
- もっとがんばらなきゃ…
でも、ちょっと待ってください。
大事なのは、人と比べることではありません。
過去の自分と比べて、1ミリでも前進したか?
自分の目的の達成につながるか?
ということです。
人と比べてよいことは、一つもありません。
恥ずかしいとという気持ちは、いったん置いておきましょう。
そうでなければ、筋肉を伸ばす、鍛えることに集中できないからです。
③今やるべきことに集中する
人と比べるのをやめ、そして、今やるべきこと、つまりヨガのポーズを取ることに集中しましょう。
考えるべきは、「どの筋肉が伸びているのか?」「深い呼吸ができているか?」
ただそれだけです。
ところが、頭の中に昇華しきれない不安が残っていると、今度は人のことではなく、心配事に思考が持っていかれます。
- そうだ、あの仕事、進めなきゃとか、
- あの人にあんな風に言っちゃったのまずかったかな、とか。
心配事は、しかるべき時に(仕事の時に、その人とコミュニケーションを取るときに)考えればいいこと。
心配事があると、心配事で頭の中がぐるぐると占領されます。
これは考えているのではなく、悩んでいるだけ。
悩んでいても前には進みません。
学ぶ人・身につく人は、今やるべきことに集中して取り組みます。
④素直に受け入れる
難しいポーズをとっていると、先生が声をかけます。
イメージを持つことが大事なんです。
「イメージで体の柔軟性が増したら苦労しないよ!」と言わずに、まずは素直に受け入れてみましょう。
先生は、今まで自分が正しいと思っていたのとは正反対のこと、とてもできそうにないことを言ってくるかもしれません。
しかし、先生はプロです。
アドバイスには、ちゃんと知識と経験の裏付けがあるのです。
「よくわかんない!」と拒否するのではなく、
と素直に受け止め、自分なりの理解とつなげて考える努力を惜しまない。
頭では素直に受け取っているつもりでも、体が、もしくは表情が拒否していたりしませんか。
先生も人間なので、「受け取ってくれなさそうだな」という人にはアドバイスしにくくなります。
身につく人には、うわべだけでなく、心の底から受け取る素直さ、そして、
面倒でも自分事として捉え手を抜かずに理解しょうとする素直さがあります。
⑤短期的な成果に飛びつかず、プロセスを味わい尽くす
何回か通っていると、急に成果が気になるときがあります。
- もう1か月も通ったのに、痩せない!
- 目標が達成できてない!
確かに、定量的な成果は目に見える形ででていないかもしれません。
変化はゆっくりと訪れるものです。
1か月で変化を感じられなくても、継続すれば必ず変化が訪れます。
変化が感じられないとするならば、次のような要因が考えられます。
- 行動し続けていない
(サボっていたら変化は訪れません) - 取り組む前の記録を残していない
(継続的に記録を残さないと変化はわかりません) - 変化していることを認識していない
(体重のようなデータだけではなく、最近疲れを感じにくくなった、とか、
腰痛・肩こりを感じることが減った、というような定性的な変化、
つまり、自分の実感も併せて言葉にして記録しないと、変化を見逃します) - 途中で目標がすり替わっている
(運動不足解消が目標だったのに、いつの間にか痩せることにすり替わっていませんか)
人間は、払ったコスト(お金・時間)に見合う成果を期待するものです。
しかし、成果は自分でコントロールできません。成果とは、人からの評価だからです。
成果ばかりを追うと、行動が義務に感じられ辛くなります。
短期的な成果よりも、ヨガのポーズをとっているその瞬間を十分に味わい尽くす(筋肉の伸びの気持ちよさや精神の集中具合等)と、継続しやすくなります(また来週も行きたい)。
すると、結果的に、
行動が反復される(毎週通う)ので、
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技術(柔軟性が上がりポーズがうまくとれる)が磨かれ、
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成果(運動不足が解消されたり筋肉がついて痩せやすくなる)
にもつながりやすくなるのです。
「成果が出ない」「できない」「向いてない」のではなく、義務として嫌だなーと思いながら行動していて、その行動をしている瞬間を味わっていないから、行動が継続せず、技術が磨かれていないだけかもしれません。
まとめ
以上の5つが、私がヨガをしながら、同時にロジカルシンキング講師として考えた、ヨガが「身につく人の5つの思考法」です。
でも、これって、ロジカルシンキングでも一緒ですよね?
- 言い訳せずに取り組んでみる
- 人と比べない
- 今やるべきことに集中する
- 素直に受け入れる
- 短期的な成果に飛びつかず、プロセスを味わう
常々、ロジカルシンキング入門講座の冒頭に、
と申し上げています。
ヨガもロジカルシンキングも同じ。
継続する人だけが、身に着けることができる技術なのです。