前回、SNSで発信力を鍛えよう、という記事をお送りしました。
その反響に驚いています……!!!!
何人もの方が、
と返信をくださったんです。
そして、多くの方が、
と悩んでいるのだなあと、改めて感じました。
そこで今回は、「どんな内容を発信したらいいのか?」についてご紹介したいと思います。
目次
なぜ、自分の意見を発信するのが怖いのか?
自分の意見を発信するのが怖い…
この気持ちの背景には、
「自分の本音、素の自分を批判・否定されるのが怖い」
という気持ちのほかに、
「間違ったことを言って、批判・否定されるのが怖い」
という気持ちが隠れています。
ただ、本来は、どんな主張であっても、その人のフィルターを通った時点でその人の主観が反映されているものなのです。
本当の客観は、定量的な事実を事実として表現することだけ。
例えば、
とか、
とかが、客観的な事実の表現です。
これは誰にも批判・否定されようがありません。
しかし、もし、
売り上げが20%「も」増えました。
「やっと」30日にお客様との打ち合わせを実施しました。
と書いたらどうでしょうか。
主観(書いた人の心情)が入ってしまっていますよね。
さらに、
売り上げが20%も増えたのは、先月実施したキャンペーンの効果だと考えられます。
30日に実施したお客様との打ち合わせによって、お客様の満足度が回復したようです。
と、書き足すと、そこには、書いた人の推測・解釈が含まれた文章になります。
実は、私たちが普段行っているコミュニケーションのほとんどは、主観が含まれた、自分の意見です。
(事実だけではコミュニケーションは成立しませんから)
つまり、SNSで発信しようが発信しまいが、本当は普段の私たちの言動はどれも主観を含む、批判・否定されても仕方がないものなのです。
怖がらずに発信する方法
では、どうすれば怖いと思わずに発信できるのか。
- 自分の体験・経験をベースに、
- 経験を言葉で具体的に記述し、
- さらに学び(=その経験から言えること)という形で、他の人にとっても有益な情報になっていること
この3つがそろっていると、怖さを軽減できます。
どれか1つが欠けてもだめ。必ず3点セットです。
なぜなら、人が物事を理解するとは、この逆の過程を通るからです。
自分の経験をベースにしているからこそ、具体的に経験を記述できる。
学びという形で抽象化・一般化されているからこそ、
読み手は自分のことに置き換えて理解し、実践に活用できるのです。
経験をベースにしていないことは、本で読んできたことや他の人が言っていたことをそのまま繰り返しているだけなので、薄っぺらくなります。
だから怖いと感じます。
経験が具体的に言葉になっていないと、学びという抽象論だけを書くことになります。
あたかも先生であるかのように語ることになります。
自分がその道のプロなら「先生」として書くのもいいですが、
中途半端だと間違うのが怖いと感じます。
逆に、学びが言葉になっていないと、
と感じます。
これはこれで、怖いと感じてしまう原因になります。
「身体感覚(経験)」「経験の言語化」「学びの言語化」
この3つがそろっていないと、人は怖いと感じるのです。
相手に価値ある情報を届ける3つの要素
- 身体感覚(経験)
- 経験の言語化
- 学びの言語化
この3つをそろえて書くと、「怖い」と感じることを減らしながら、
「アウトプットして自分の発信力を鍛える」
最高のトレーニングになります。
①まずは、自分の経験をベースにする
自分が行動した、何かを見たり聞いたり感じとったりする。
自分の経験を、素材として大事にしてください。
あなたが経験していることは全て、どんなことであれかけがえのない経験です。
いいことも悪いことも、まじめなこともくだらないことも、全てはネタ、学びの源泉です。
②自分の経験を、具体的に言葉にしてみる
何をしたか、だけでなく、そのときにどう感じたか。
事実だけでなく、自分の気持ちや感覚、直感を言葉にすることが大事です。
自分の経験を言葉にするときは、自分目線でかまいません。
自分の経験で、そこで感じたことなのですから、主観でよいのです。
むしろ、主観が含まれないような書き方だと、読み手はつまらなく感じちゃいますよ。
教科書を読んで眠くなってしまった経験がある方も多いのではないでしょうか。
教科書は、できる限り事実を伝えるのが役割だからです。
人が読んで面白いと思うのは、経験が、具体的な言葉で、その人の目線で語られたとき。
つまり、物語を読むからこそ、面白いと感じるのです。
③他の人にも活用できるように、学びとして書き出す
このときは、相手に役に立てるように。
相手目線です。
- やってみてどうだったか?
- わかったことは何か?
- わからなかったことは何か?
この3つがそろっていると、読み手は、価値ある情報を受け取ったと感じてもらえます。
まとめ
「自分の学び」が他者にとって本当に役立つのか?
「バズる」ほどの深い学び、つまり「何千何万人に」共感と感嘆を届けることは難しいかもしれません。
でも、あなたの身の回りで、「同じテーマに興味関心を持っている数人」にならば、共感を届けることができるはずです。
目に見えない誰かの役に立つことは、難しいし、それを初めから目指そうとすると怖くなります。
ぜひ、あなたの友人や知人、ちょっと繋がっている人の役に立つような学びを、定期的にSNSに投稿することを続けてみてください。
驚くほど発信力が上がるはずです。
例えば、書評なんかも、とても練習になりますね。
必ず、自分の経験とつなげて書く、学びという形でまとめることをお忘れなく。
ぜひ試してみてください。