渡辺まどかです。
前回は、
クリティカルシンキング(批判的思考)
とはどういうことか?について
簡単にご紹介しました。
今回はより実践的に、
クリティカルシンキングに取り組むステップ
を解説したいと思います。
目次
まずは文章に書きだす
まず大前提としては、
一度文章として
書き出してみましょう。
ポイントは、
箇条書き、キーワードの羅列ではなく、
きちんとした文章で書くこと。
文章で書くのはしんどいですが、
自分が情報をどう捉え、何を考えているか、
解像度を上げることが重要です。
クリティカルシンキング、
つまり批判的に考えるためには、
批判するもとが
ぐらぐら・ふわふわしていては、
批判的に考えられないからです。
解像度が上がれば上がるほど、
批判的に考えやすくなります。
現状、
今自分が感じていること
(=事実をどうとらえているか)、
考えていること
(=どう判断し行動しようと考えているか)
を確認できたら、
今度は、
自分に自分でツッコミ(=批判的に考える)
を入れてみましょう。
ツッコミを入れる自分を
切り替える必要があります。
そこでお勧めなのが、
一度書き出したものを
プリントアウトしてみること。
パソコンを前に考えるよりも、
ずっと客観的に物事が見られますよ。
批判的思考の8つのチェックリスト
赤ペンを持って、
プリントアウトしたものに、
次の8つの質問を投げかけてみましょう。
①~とはどういうことか?
より具体的に定義する。
より細かく切り分けて、
一つ一つを細かく定義する。
自分の言葉で、
それはどんな意味なのか説明する。
切り分けたら、それぞれの違いは何か、
共通点は何か、考えてみる。
②なぜ、~だと感じる/考えるのか?
自分がそう推測・解釈した内容の、
根拠となる事実は何かを確認する。
事実を切り分けてみる。
③過去にも同じようなことはなかったか?
そのときはどうだったか?
過去の経験・事例を探す。
多くの物事は、
過去にも似たような出来事が起こっている。
過去の事例を探し考察することで、
現在考えていることの穴を埋めらえることが多い。
④自分が~だと感じたのは、本当にそうなのか?
①から③の作業を経てもなお、
自分が当初考えた判断・提案は
妥当か考えてみる。
⑤自分にとっての本来の目的は何か?
目の前にとらわれず、
3年後、5年後、10年後まで広げて考える。
多くの場合、目的が忘れ去られていることが多い。
目的に照らし合わせてみれば、
合理的だと思われた判断・提案が、
非合理的であったり、その逆もある。
目的に立ち返って考えてみると、
しがらみや制約が不要なものだと
思えるときもある。
⑥自分はどうありたいのか?/相手とどういう関係でありたいのか?
相手の役に立ちたいか、
どう役に立ちたいのか?
相手にとっての何になりたいか?
もし、答えが出ないときには、
目的が保身やエゴになってしまっているかもしれない。
もう一度目的に立ち返って、
どうしたいか考える。
⑦どうしたいのか?どうすべきなのか?
ここまで振り返って、
再度自分の気持ちに目を向ける。
やりたい/やりたくないを素直に。
損得・見栄・勝ち負けではなく、
自分の気持ちの落としどころを探す。
⑧どういう行動をとるか?その行動をとると決めて、自分はどう感じるか?
次の一手(ネクストアクション)を明らかにする。
最後に、
ネクストアクションを書き出してみて、
何か気になること、不安に感じることはないか、
もう一度自分に問いかける。
批判的思考のために大切なこと
大事なのは、
「自分の言葉で、
ゆっくりと答えを出すこと」
です。
普段、
日々の仕事や生活に追われていると、
スピード優先、効率優先になってしまいがちです。
しかし、
スピードや効率を優先しすぎると、
視野が狭くなってしまったり、
自分でできること以上の成果を求めてしまいがちです。
人から借りた答えや誰かの正論ではなく、
自分の中にある答えを育てるために、
①から⑧の問いを使ってください。
自分が主体的に動ける、
自分なりの考え、
自分なりのネクストアクション
に落とし込むことができなければ、
結局結果もついてこないのです。
自分の言葉で考えるのは、
とても骨が折れる作業でしょう。
それでも、自分の言葉で
あなたの中に積み上げられたものは、
あなたにとって一生の財産になり、
他の人にはない価値を発揮します。
答えを出してくださいね。
言語化を手伝ってほしいなあという方、
無料の個別カウンセリングでお待ちしておりますね。