最近、
立て続けに何名かの方から、
自分の考えがうまくまとまらないんです…
という悩み相談を受けました。
実は考えがまとまらない原因は
大きく3つあります。
①借りてきた他人の言葉で代用している
実は私にも、考えがまとまらないときがあります。
それは、
「本で得た知識を、なんとかセミナーに仕立て上げたい」
と考えているとき。
もちろん、新しい知識を
書籍から得るというのは大事なインプットです。
しかし、人から借りてきた知識をセミナーで語ろうとすると、
自分が理解しきれていないので言葉につまります。
あなたも同じような状況に陥っていないでしょうか?
その知識について、表面的な理解にとどまっていませんか?
知識を栄養に例えると、栄養を持った食べ物は
口のなかに入れただけ(インプットしただけ)では意味を成しません。
それが消化吸収(理解)され、
自分の血や肉となって(実践して)始めて、
あなたの活動(考えをまとめて意見を言う)に役立つのです。
自分の言葉で語れないものは、
よく理解できていないのと同じ。
まずは、知識を実践してみること。
実践して得た実感について、自分なりの言葉にしてみること。
拙い言葉でも構いません。
どう感じたか、どう考えたか言葉にしてみてください。
そして、書籍や他人の言葉にもう一度戻ってみる。
この本で書かれていたことは、
あの時あの人が言っていたことは、こう言うことだったのかな?
と考えてみると、自ずと「借りてきた言葉」から卒業できます。
②不安が強くて言葉にならない
あれもこれも、言わなくちゃと
話がダラダラと長くなってしまっていませんか?
もしかしたら、心配性の気質が、
「まとまらない」に影響しているかもしれません。
人は、感情的な生き物です。
感情的にもやもやしている状態で話し始めると、
冷静に考えられないので考えがまとまらなくなります。
そういう場合におすすめなのは日記です。
ポイントは、書くことを選ばないことです。
出来事だけでなく、どんな気持ちだったのか、
全て洗いざらいぶちまけてください。
「いや、人のせいにするのは良くない、私が悪いんだ」
なんて思う必要はありません。
その人やその体験に対して、
思ったこと全てぶちまけてください。
私の日記も、人に見せられたものじゃない、
愚痴や泣き言、怒りで一杯です…
でも、そこまで素直に感じたことを吐き出せると、
どこかですーっと気持ちが晴れる時が来るんですよね。
ああそうか、わたしは
認めてほしかっただけなんだな、とか
すごく不安で焦っていたんだな、
なんていうように。
私、あまり怒ることがないんです、
とか、
いつもぼーっとしてます、
なんて人も、感情を感じていないのではなく
感情を抑えているだけです。
「考えをまとめて意見を言う」ことを含めた、人の行動は全て、
その人の「感じ方・考え方、もの見方・捉え方」が起点になります。
騙されたと思ってぜひ日記を書いてみてください。
③言葉にするのが面倒くさい
言葉にするということは、
頭の中にある豊かなイメージや経験したもの・見たものを、
言葉という記号に置き換える作業です。
情報をそぎ落とし、本質を捉える作業なので、
実はとても難しいことをしているのです。
だから、自分から能動的に
言葉にしようとしない限り、言葉にはなりません。
ほっとくとできるだけ言葉にしないで済む方法を、
無意識のうちに選択してしまうのです。
それでも人が言葉にしたいと思うのは、
人に伝わる喜びがあるから。
それは、自分の心のうちから
湧き上がるエネルギーが、考えが、言葉になるときの喜び、
それを聞いてくれる、わかってくれる人のいる
喜びがあるからではないでしょうか。
聞いてもらえる、わかってもらえるという喜びは、
人間の本質的な喜びの一つです。
語彙が増えたり、表現の引き出しが増えると、
自分の考えを自分の言葉で語りやすくなります。
言葉にできる喜びは、
スポーツをする人が、それに取り組みたいと思う
芸術家が、自らの作品を作りたいと思う
それに似ています。
ぜひ、自分の考えをまとめ、言葉にする技術を体験してみてください。
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