「評価する」のも怖いという話【ロジカルシンキングコラム】

前回は、「評価されるのが怖い」
というテーマでお送りしました。

今回は、逆に評価する側の立場、
「評価すること」について
考えたいと思います。

ただし、この話、
部下や後輩がいる方だけに
当てはまるものではありません。

周囲の人との人間関係の
基本のお話ですので、
ぜひ読んでみてください。

前回、
他人の評価軸に振り回されないために、
自分が「やってみたい」という気持ちを持てているかどうか。
やってみてどんなふうに感じたか。
に焦点を当てる、
つまり自分の評価軸を大切にするということをお伝えしました。

逆にあなたが、先輩や上司、
親などの立場にいるときには
気を付けなければなりません。

相手との信頼関係が構築できていなければ、
相手を評価することが悪影響を及ぼすことがあるからです。

普段から、相手の感じ方・考え方を
「評価」ばかりしていると、
相手はつらくなってしまいます。

相手の言動に、
すぐに、

「すごいね！」
「いいね！」

あるいは

「それは違う」
「こっちのほうがいいんじゃない？」

と評価していませんか？

相手は、あなたの評価を気にするがあまり、
あなたの「意に沿うようなこと」しか
言わなくなってしまいます。

あなたの意見に合わせようと、正解探しを始めてしまいます。

ベースの信頼関係をつくる方法

あなた自身が、
「評価されるのが怖い」という感覚を抜け出すために
自分の評価軸で物事を判断することを大事にするのであれば、
人と接するとき、相手の判断軸を信頼し、
相手に判断をゆだねることが大事です。

つまり、相手がどう感じたか、
どう考えたかを尊重する接し方をしないと、
相手に、「自分の評価軸で判断するな」と
伝えることになりかねないのです。

普段から、

と、相手の考えを「こういうことを言ってるんだろ」と決めつけずに、
興味を持ってもっと詳しく教えてほしいと問いかける。

さらに、
「私はこう思いました。あなたはどう思いますか？」
と押し付けではなく、
自分の感じ方・考え方を吐露するように意見を伝える。

その繰り返しが、信頼関係を育み、
信頼関係のベースがあるからこそ、相手は学び成長するのです。

伝えるときは「主語」に注意！

人は、自分の話を聞いてもらいたいものです。
でもそのときに、
いちいち評価されては発言するのが怖くなります。

評価せずに、もっと相手の話を聞きたいという態度を示すこと。
なにか言いたくなったら、主語を「私」にして話すのが大事なのです。

「評価」はすべからく、主語が「あなた」です。

そうではなく、「私」を主語にして伝える。

こんな風に伝えると、相手の感じ方・考え方を否定せずに、
自分の感じ方・考え方を伝えられます。

評価せずに、相手の話を聞くことに
焦点を当てるコミュニケーションは、
時間がかかるし、
すぐに直接的な反応を引き出すことができないように
見えるかもしれません。

でも中長期的には、相手が自律的に学習し、
主体的に考え行動するようになるんです。

評価しないで相手とコミュニケーションする方法、
そして人の評価を気にせずに自分なりの意見を
伝えられるようになりたい方、

オンライントレーニングでは、
そんな方をサポートするお手伝いをしています。

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