前回は、チームワークについてお話をしました。

自分のやりたいこと・できることを100%信頼するのと同じように、自分のできないことの大切さや難しさを100%信じること。
つまり、自分のアウトプットの価値と、他者のアウトプットの価値は、同等であると、心の底から思えるとき、チームとして最高の力を発揮できる。
ただ、これって簡単なことではありません。
私もかつては、チームで働くということが、さっぱりわかっていませんでした。
そもそも、人と一緒に働くのが嫌で、フリーランスとして働き出したのです。
(私が、フリーランスとして働き出すきっかけについては、こちらに詳しく書いていますので読んでみてくださいね↓)

- そんな人嫌いの私がなぜ仲間と一緒にビジネスをするのが楽しいと思えるようになったか?
- チームで働くということに意義を見出すことができるようになったのか?
それは、「自分が出来ないこと」を認めたからです。
自分の弱さを認めることの難しさ
出来ない自分を認めることって、案外難しい。
弱い自分を認めることになるからです。
人間デコボコがあるのが普通。
そう頭ではわかっていても、心が認められない。
受け入れられないんです。
苦手を受け入れるということと、苦手なものの存在を忘れる、ということは違います。
なんて言う方もいますが、“苦手を受け入れる”ということは、
「苦手なものの存在を忘れる」「あたかもこの世に存在していないように振る舞う」
ということとは、ちょっと違います。
それって、「苦手なものは、私の中にはない」って言ってるのと同じですよね?
- 私には、苦手なものがない(=私はなんでもできる完璧な人間)
- 私の中には、苦手なものはない(=苦手なものはあるけど、私の中には存在していない)
どちらも結局は、
という全否定です。
そうすると、
- 自分の苦手なモノを得意としている人を見ると、怒りがわいてきます。
- 相手を否定したくなります。
- 相手からの提言やアドバイスを受け入れたくなくなります。
ということです。
苦手なモノを受け入れるとは、
「ダメな自分も自分なんだなあ」と、
できている自分も、ダメな自分も含めて
自分を愛おしく思えること
自分の苦手を受け入れると、得意をますます愛せるようになります。
自分の苦手を受け入れるプロセスは、とても苦しいです。
でも、自分の苦手を受け入れた時、心がふっと緩みます。
(私は、「赦された」という感覚に陥ります。そして大抵、号泣します・・・)
そうすると、
自分のやりたいこと・できることを100%信頼するのと同じように、
自分のできないことの大切さや難しさを100%信じること。
つまり、
自分のアウトプットの価値と、
他者のアウトプットの価値は、同等であると、
心の底から思えるとき、チームとして最高の力を発揮できる。
それが、本当に実現できます。
「自己理解」がパフォーマンス向上につながる
自分を振り返る、自分自身をよく分析し、自分の理解が深まれば深まるほど、自分の仕事のパフォーマンスが、チームとしての成果が、アップするんです。
この分野は、昔から「自己啓発」として(多少うさん臭いものと思われながらも)扱われてきました。
しかし、この「自己理解」が成功へのカギであるという考え方は、近年科学的にも証明されるようになりました。
ハーバードをはじめとした、世界の一流のビジネススクールでも、盛んに、「リフレクション」や「セルフ・アウェアネス」の授業が取り入れられています。
私のセミナーの中でも、
ということをお伝えしていますが、これも「自己理解」の一環なんです。
自分の考え方・伝え方のクセに興味のある方、ぜひ、一度ロジカルシンキング入門を受講してみてくださいね^^