渡辺まどかです。
「問題解決」に焦点を当てた
長期シリーズをお届けしています。
今回はその8回目です。
1回目:
「問題」とは何か?
3回目:
問題解決のステップ全体像
4回目:
現状を書き出す
5回目:
理想・あるべき姿を定義する
6回目:
問題を定義するときの注意点
7回目:
認知バイアスを回避するために
番外編:
認知バイアスが働いた問題定義の事例
第6回目では問題の定義を、
第7回では認知バイアスによって
問題の認識がずれてしまうことを
ご紹介しました。
7回目までで問題が定義できたので、
今度は問題を細分化します。
問題を「細分化」して考えてみる
実は、問題を解決しようと思ったときに
大事なのは、問題の細分化です。
問題の細分化ができないまま、
「なぜなんだろう?(原因)」
「どうすればいいんだろう?(対応策)」
を考え始めると、
掘り下げができなかったり、
実行不可能な解決策しか
出て来なくなるのです。
細分化をするときは、
Who・Where・Whatに着目しましょう。
Who=問題を感じているのは誰なのか?
/誰が解決すべき問題なのか?
Where=どこで(場所)で起きている
問題なのか?
/どこの部署の問題なのか?
/どのプロセスの問題なのか?
What=問題となる対象は何なのか?
(さらに細分化して
対象を限定する)
/どういう問題を感じているのか?
多くの場合、私たちが抱えている問題は
複数の関係者が関わっています。
誰かひとりが問題を抱えているだけでなく、
それぞれがそれぞれの問題を抱えており、
それが絡まり合って
結果として解決が不可能そうに
見える問題になっているのです。
例えば、
誰がどういう問題を抱えているのか。
それを関係者ごとに定義するだけでも、
問題が整理して見えるはずです。
ロジックツリーとの違いはなにか?
よく、
「問題解決のためにロジックツリーを
作りたい」
というご相談も受けます。
ロジックツリーとは、
ツリーの頂上に問題を定義して、
それを枝分かれさせながら
問題を細分化していく考え方です。
確かに、ロジックツリーを作成すると、
問題が網羅的に整理されます。
ただし、
ツリーを作成することは難易度が
高い取り組みです。
ツリーを作成するには、
①物事をMECEに(もれなくダブりなく)
細分化する力
②現象を取り組みやすい角度から
言葉で具体的に定義する力
③物事を抽象的に考える
/具体化して考える力と
抽象化レベルを客観的に把握する力
などいくつかの基礎的な力が
必要になります。
したがって、
いきなりロジックツリーを
作り始めるよりも、一旦、
簡易的にでも細分化してみる方が
問題解決に近くなると言えます。
ワークシートを活用して考えてみる
細分化するための観点は
(Who・Where・What)
はご紹介したのですが、
それでもなおどう細分化して
いいかわからない…と言う方のために、
ワークシートを作成してみました。
※画像をタップすると、
A4サイズの画像がダウンロードできます。
印刷してお使いください。
自分が取り組みたいと思った問題を、
「この切り口で考えたら何が問題か?」
と切り口を限定することによって、
● 問題のとらえ方を変えてみたり
● 対象を限定して考えてみるのが
このワークシートの目的です。
簡易的にではありますが、
問題の細分化ができます。
記入する時には、
文章で記入するようにしてください。
また、全てのマスを埋めなければと
考える必要はありません。
それぞれのマスの観点で、
どう捉えなおせるか?という
きっかけが作れれば十分と考えてください。
ちなみに、このワークシートは、
Who・Where・Whatの
観点を盛り込みつつ
一部MECEに(もれなくダブりなく)
切り分けてあります。
MECEに(もれなくダブりなく)
考える技術についても、
いずれどこかで解説しますね。
このように、
問題を細分化してみると、
第4回でご紹介した「現状を書き出す」で
書き出し漏れた内容があることに
気づくはずです。
書き漏れた現状を
書き足すこともお忘れなく。
言語化をお手伝いします。
まずは無料カウンセリングで
お話ししましょう。
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