渡辺まどかです。
「問題解決」に焦点を当てた
長期シリーズをお届けしています。
今回はその9回目です。
1回目:
「問題」とは何か?
3回目:
問題解決のステップ全体像
4回目:
現状を書き出す
5回目:
理想・あるべき姿を定義する
6回目:
問題を定義するときの注意点
7回目:
認知バイアスを回避するために
番外編:
認知バイアスが働いた問題定義の事例
8回目:
問題を細分化する
前回は、
問題の細分化についてご紹介しました。
簡易的でも細分化することによって、
問題を具体的にとらえなおす
ことができます。
今回は、さらに
問題を解決しやすくなる
書き方のコツについて
ご紹介したいと思います。
まず、問題には
「取り組みやすい問題」と
「取り組みにくい問題」があります。
解決がしやすいのは、
「相手」よりも「自分」
「人の心」よりも「環境・ルール」
「組織」よりも「個人」です。
例えば、
・やる気がない
・組織風土が悪い
などの問題は

なかなか解決しにくい問題なので、
別の角度での問題のとらえ方・
定義の書き方ができると、
問題に取り組みやすくなります。
具体的な書き方の例をご紹介しましょう。
コツ① 〇〇できないを言い換える
まずは、
「○○できない」を言い換えてみましょう。
・xxすることを意識できない
⇒意識するきっかけがあればできる
・xxするスキルが不足している
⇒スキルを学べばできる
・xxする時間が不足している
⇒時間の余力を作り出せばできる
・xxするやり方がわからない
⇒やり方がわかればできる
・xxする人数が足りない
⇒人員補充や自動化などの
仕組みを導入すればできる
もし、上記のような形に
書き換えられるとすると、
対応方法がみつかりやすくなります。
(場合によっては複数が
当てはまるかもしれません)
もちろん、
・xxする意識がない
・xxする組織風土がない
という、解の出にくいとらえ方しか
できない場合もありますが、
その場合も、手の付けにくい
「意識」「組織風土」は
一旦後回しにして
手の付けやすい
・自分(に近いもの)
・環境・ルール
・個人(対象人数が少ないもの)
から着手すると、
問題解決の糸口がみつかるかもしれません。
前回ご紹介したシートと
照らし合わせていただければ
わかるかと思いますが
この書き換えは、シートで試みた
「細分化」と同じ効用を持っています。
シートにしろ、
言い換えの例を用いるにせよ
「細分化」することが
問題解決のカギなのです。
さらにほかの例も見てみましょう。
コツ② 〇〇がうまくいかないを言い換える
「○○がうまくいかない」
例えば
・プロジェクトが進捗しない
・予算が達成できない
などの問題の場合は、
・戦略・方針が立てられていない
・xxの制度がない
・やり方が定義されていない
・xxするルールがない
・xxするためのテンプレート・
マニュアルがない
・xxする時間が不十分
⇒さらに「④時間がない・効率が悪い」
を参考に細分化・言い換え
できないか考えてみてください
・担当者が割り当てられていない
・xxする人員が不足している
・xxできない
⇒さらに、「①○○できない」を
参考に細分化・言い換え
できないか考えてみてください
・xxするためのシステムが導入されていない
/機能が不足している
などの形に書き換えられないか、
試してみてください。
(こちらも、複数が当てはまる
可能性があります)
コツ③ 結果が出ないを言い換える
「結果が出ない」
例えば
「売れない」
「育成できない」などの場合は
・xxの業務にかけている
時間が少ない
・xxの業務のやり方がわるい
(できていない)
・xxできない
⇒さらに、
「①○○できない」を参考に
細分化・言い換えできないか
考えてみてください。
・xxする時間が不十分
⇒さらに「④時間がない・
効率が悪い」を参考に
細分化・言い換等の形に
言い換えをしてみましょう。
コツ④ 時間がない・効率が悪いを言い換える
「xxする時間がない」
「xxする効率が悪い」と言う問題は、
・無駄なxxをしている
・xxのやり方が悪い
・xx業務が属人化している
・xxをやりすぎている
・やるべきではない人がxxを
やっている
・xxのスキルを持つ人材が
育成されていない
⇒さらに、「③結果が出ない」
を参考に細分化・言い換え
できないか考えてみてください
こうしてみると、
①○○できない
②○○がうまくいかない
③結果が出ない
④時間がない・効率が悪い
は、ぐるぐる行き来しながら
つながっていることに気づくことでしょう。
どんな場合でも、
問題は複雑に絡まり合っていて
「こういうときはこうすれば必ず解決する」
のような一刀両断の解決策は
なかなか存在しません。
そんな複雑な問題に対して
私たちができるのは、
問題を細分化して
できるだけ手の付けやすい
問題を解決しながら、
絡まった糸を少しずつほどくことなのです。
きれいに分解できなくてもOK。
少しずつ、考えることと
問題解決に向けて動いてみることを
繰り返してみてください。
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