渡辺まどかです。
「問題解決」に焦点を当てた
長期シリーズをお届けしています。
今日はその7回目です。
1回目:
「問題」とは何か?
3回目:
問題解決のステップ全体像
4回目:
現状を書き出す
5回目:
理想・あるべき姿を定義する
6回目:
問題を定義するときの注意点
前回は、
問題の定義について確認した上で
問題を見つけにくくする、
「認知バイアス」
について触れました。
認知バイアスが働いている状態では、
問題を「その人の頑張り」に
帰結させてしまい
本来改善すべき仕組みや
仕事のやり方
ルール・制度を
スルーしてしまがちです。
問題が矮小化されて、
根本的な問題解決に至りません。
したがって、
「私たちは常に認知バイアスの影響下にある」
ということを意識しながら
ものごとを見る・聞くことが必要なのです。
では、どうすれば、
認知バイアスを取っ払って、
本当に改善すべき問題を
見つけることができるのでしょうか。
①自分の「嫌だ」「面倒くさい」「やりたくない」を無視しない
・嫌だ
・面倒くさい
・やりたくない
という気持ちは、
ネガティブなものであるため
つい
と、抑え込もうとしてしまいます。
しかし、その発想は、
まさに認知バイアスの影響下に
あるせいなのです。
ぜひ、一度、
「自分がそう感じるのは正当な理由が
あるのかもしれない」と
自分の感じ方が
正当なものであることを前提に
どこに問題があるのか
疑ってみてください。
事実を確認し、
他者と比較したり、
あるべき姿を探したりしてみてください。
②外を知る、外からの視点を排除しない
同じ組織に長くいればいるほど、
認知バイアスは強くなります。
ぜひ、他社や他業界の事例に興味を持ち、
「今の環境は必ずしも正しくないかも」
という感覚を持ち続けてください。
さらに、
転職・異動してきた人、
新入社員などの「異分子の意見」を
大切にしてください。
異分子の意見は、
それに反論するのも説明するのも
非効率で面倒くさく
つい「空気読んで黙ってろよ、
仕事覚えてから言えよ」と
感じてしまうかもしれません。
しかし、
異分子の意見は、
認知バイアスのかかっていない
素朴な違和感だったりします。
ぜひ、問題を見つけるきっかけとして
大切にしてください。
③視座を上げて考える
問題をとらえる時、
つい
「自分がなんとかできると思える範囲、
自分の責任範囲」の中で
考えてしまいがちです。
他者を巻き込む、
予算がかかる、
仕事の仕方や職務内容が
変わるような問題は、
影響範囲が大きいため、
「ちょっと自分が我慢すればいいけど、
影響範囲が小さい問題」で
満足してしまうことが多いのです。
初めから、
大きな問題を解決することに
挑戦することは難しいかもしれません。
しかし、
自分の責任範囲の一歩外まで、
興味を持ってみたり
より多くのことに対して
「自分だったらどうするか?」と
自分なりの答えを持ち、
アウトプットする
(言語化して書き出す、他者に話してみる)
経験を積むことで
![](https://yawalogi.net/wp-content/uploads/2023/06/pic36-300x169.jpg)
より根本的な解決につながる
問題を定義できるようになります。
普段から、
自分から、一歩踏み込んで提案してみる。
「どうすればいいですか?」
よりも、
「AとB、どっちがいいですか」
さらには、
「私はAをするべきだと思います」
という形で、
発信の仕方を変えるだけでも違います。
自分の「嫌だ、やりたくない」
あるいは
「これをやりたい、こうしたい」
を信じて、
小さなチャレンジを
積み重ねてください。