前々回の記事を読んだ方から
こんなお便りをいただきました。
私は人見知りで、人づきあいが不得意です。
自然と人と付き合い、自然体で人が集まり
長く付き合っていける関係を、どうやって作ってますか?
渡辺さんは、まさにそれを体現しているように見えます。
そう見えます?
本当にありがたいことに、
私のセミナーには、毎回素晴らしい受講者さんが
参加してくださっています。
もしそんな風に見えているのなら、
それはあなたが参加してくださったセミナーに
集まってくれた皆さんのおかげです。
セミナー以外での私は、案外、人見知りですなんですよ(笑)
とはいえ、自分が自分らしく振る舞いながらも、
気持ちの良い人間関係が築けるように、
私が気を付けていることはいくつかあります。
①自分を大きく見せない/ええかっこをしない
私も人間ですから、
「相手に好かれたい」とか
「成果を出したい」という我欲が心の奥底にあります。
ポジティブで完璧な人間であるように
振る舞いたくなってしまうんです。
でも、素の自分ではなく、
演じている「いい人」「「ポジティブな人」「優秀な人」にすぎないので、
必ずどこかで相手の期待に応えられなくなります。
期待に応えられないと、
相手から強い反発を受けたり、
自分もケンカ腰に関わってしまい、
最終的にトラブルになります。
たとえ他者とトラブルが起きなくても、
演じることに自分が疲れてしまって結局続けることはできません。
つまり、等身大の自分でかかわるしかないのです。
できることはできるし、できないことはできない。
自分を大きく強い存在、できる存在であるように
魅せないことが必要なのだと思っています。
マーケティング的な観点からは、
「自分をどう魅せるか」も
必要な要素ではあると思います。
ただ、必要以上に大きく魅力的に見せると、
結局相手の期待に応えられないので
クレームにつながります。
中長期的に見たら等身大の自分が、
相手にとっても自分にとっても一番誠実なんです。
②自己完結しない
自分を大きく、強く見せようとすると、
人の話を聞かなくなります。
より正確に言うと、聞いているふりをして、
自分の尺度に当てはめようとするようになります。
相手の話を聞くふりをしながら、
「どう返答しようかな?」と頭がいっぱいになる、
といった具合です。
そうすると、聞いているようでも
相手の話を理解していないので、
自分が言いたいことを言いたいように話してしまいます。
本来双方向であるはずのコミュニケーションが、
一方通行になってしまうのです。
自分は気持ちよく話しているのに、
なんだか相手が不満そうに見える。
できるだけ、相手に話してもらう機会を作る。
聞くときには聞くこと、理解しようとすることに集中する。
相手に誠実に向き合うことが大切だと思っています。
③自分のためにではなく、相手のために
相手が欲しいと思っていないアドバイスをしたり、
一方的に自分の知識をひけらかすことに
ならないように気を付けています。
講師としてきちんと教えられること、
アドバイスできることは重要なのですが、
それが押し付けになってはいけないのです。
押し付けになるかならないか、
その違いは目的の違いです。
そのアドバイスが、「自分を大きく見せるため」のものか、
「相手のニーズに応えるため」のものか、
ほんのわずかな違いなのですが、
結果(相手の反応)に大きな差が出ます。
自分を大きく見せないように、
そして自己完結しないように、
常に細心の注意をを払わないと、
すぐに「自分のため」の時間になってしまうのです。
大きく見せない
自己完結しない
自分のためにではなく、相手のために
これらは3つが相互につながっています。
相手とよい時間・関係を作る」ための、
渡辺流のコツです。
もしよければ、参考にしてみてください。
安心と自信を身に着ける、ロジカルシンキング動画講座
(添削付き)
※ライブ配信への参加ができる実践コースは、現在満席につき、現在は自学自習コースのみ受け付けております。
実践コースへの参加をご希望の方は、第4期開始までもう少々お待ちくださいませ。