ロジシンコラム

感情的になってしまった時に効果的な3ステップ【ロジカルシンキングコラム】

渡辺まどか
渡辺まどか
こんにちは。
渡辺まどかです。

「ロジカルに伝えなくちゃいけないのに感情的になってしまう…」
と感じたことはありませんか?

実は先日、まさに自分がその状況に陥りました…!!!

 

感情的になったときに、
どう自分をコントロールするのか。

自分のケースを振り返りながら、
どう対応するかご紹介したいと思います。

 

「なんで分かってくれないの?」

私が感情的になってしまったのは、
先日、個人レッスンをしていた時。

受講者さんに
「なんのために、このワークをするのですか?」
と言われてイラっとしてしまったんです。

 

もちろん、表面上は、そんなそぶりは見せません。

にこやかな表情は崩さず、理解してもらえるように、
言葉や説明の仕方を変えて、繰り返し説明をしました。

 

しかし、冷静な口調の裏側で、自分の中で、
怒りが爆発しているのを感じてしまったのです。

 

レッスンが終わっても、
なかなか気持ちを切り替えることができませんでした。

 

ずっと

渡辺まどか
渡辺まどか
なんで!?なんでわかってくれないの?!

と、
頭の中で怒りや戸惑いがぐるぐると回り続けていました。

 

1)自分の感情を味わい尽くす

こういうときは、
日記に自分の感情をぶつけることにしています。

翌日、さっそく日記に、
その受講者さんへの恨みつらみを書き出してみました。

 

…こういう書き方をすると、

「私もまどかさんをイラっとさせているのかも…???」
「生徒さんにイラっとするなんて…ひどい!!!」

と不安や嫌悪感を感じてしまう方も
いらっしゃるかもしれません。

 

正直に言うと、実際には、
今回のケースほどイラっとすることは、私の場合、年に1回くらい。
ただ、「モヤッとするなあ…」くらいのことはよくあります。

 

こういうネガティブな感情って、
「良くないもの」「感じてしまう自分はダメだ」
と押さえつけたくなりますよね。

でも、「モヤッとする」「イラっとする」気持ちを感じてしまうのは、
人間として当たり前の生理現象です。

 

問題なのは、その感情を、すぐに解決しようとすること。

例えば「自分が悪いんだ…」「自分が間違っているんだ…」
と自分を否定するという結論に結び付けたり、
「なんであなたはそうなの?!」と他責にして
相手に気持ちをぶつけてしまうから、トラブルがおきるんです。

 

物事や人に対して正の感情や負の感情を持つことは、
生物として当たり前のことです。

「怒りを感じるのはよくない」と感情を押し殺すのは、
「息をするな」「お腹がすくのはおかしい」と言っているようなもの。

原因の所在や解決の方法はわきに置いて、
一旦、自分の気持ちを味わい尽くしましょう。

 

自分がそういう気持ちを感じるのは正当なんだ、
と感じられることが大事なのです。
人に、愚痴を聞いてもらうとすっきりするのは、これですね。

 

ただ、毎回愚痴を言う相手がいるとは限りません。
そのためにも、日記がおススメです。

日記ならだれに見せる必要もありません。
出来事だけではなく、その出来事を通じて
自分が感じたこと・考えたことを、
感じたままに、赤裸々にぶちまけてください。

 

とにかく、すっきりするまで書き続けるのがポイント。

文法も、言葉遣いも、誤字も気にする必要はありません。
自分が何に対して、
どのように、どれくらい、その気持ちを感じているのか、
手が止まるまで書き続けてください。

私の場合は、Microsoft Wordで、
だいたい1ページ半くらい書くと、一旦手が止まります。

 

2)事実を確認する

多くの場合、相手に悪意があるわけではありません。

 

相手が大切にしていることが、自分の大切にしていることと違う
相手にとっての当たり前が、自分にとっての当たり前と違う

当たり前すぎて自覚できないからこそ、相手に押し付けて
相手から押し付けられたりして
嫌な思いをする(つまり感情的になる)のです。

 

相手にとっての当たり前(前提条件、目的)は何か?

その事実を確認してみましょう。

 

このときには、「性善説に立つ」のがポイントです。

 

「こういう下心があるのだろう」「あの人は性悪だから」
と決めつけてしまうと、確認できる事実やその解釈にゆがみができます。

渡辺まどか
渡辺まどか
「意図に悪気はないのだろう」
「本人も何かに困っているのかもしれない」
「たまたま行動の結果が悪い目に出てしまった」
という前提で見てください。

 

相手がこれまでに何を経験しているか、
何を知っていて、何を大事にしているか。
相手の背景を想像してみましょう。

 

情報(事実)があればあるほど、推測の精度があがります。

周りの人に、「あの人はどんな人?」と聞いてみたり、
似たような環境にいる人に
「こういうとき、どんなふうに感じる?考える?」と聞いてみるのもいいです。

 

今回、私は、人事をしている友人に、
「こういうことを言われたんだけど、共感できる?」と聞いてみました。

その友人は、「もしかしたら、発達障害のグレーゾーンの人なのかもよ?」
とアドバイスをくれました。

 

そこで、発達障害の特徴について調べてみると、
なるほど、あの受講者さんが言っていたのはこういう意図だったのかな?
と納得がいきました。

 

(なお、発達障害だ!とレッテルを張ることは、人権侵害にあたります。
発達の凸凹は、誰にでもあります。私にもあります。
レッテルを張ることが目的ではなく、何が得意で何が不得意なのかを推測するために、
今回は発達障害の特徴が参考になりましたということですので、誤解なきようお願いします)

 

3)どうしたいのか?(≒解決策)を考え実行する

受講者さんの意図について推測できたことで、私としてはすっきりしました。
もう、怒りは感じません。

むしろ、自分が講座の目的について
わかりやすく伝えられていなかったのだな、
きちんと講座の紹介をするメール講座を作ってみよう、
新たなプロジェクトを思いつきました。

 

1~3のステップを踏まなければ、
私はその受講者さんの受講を断っていたでしょうし、
怒りのままにその人を糾弾する記事を書いてしまうところでした。

(実際、書きかけて、すんでのところで「これは違う」とストップをかけました)

 

話していて感情的になってしまうのは、
その前にすでに「嫌だ」「なんでこんなことを…!」
という心の中で発しているサイン(感情)を無視しているから。

 

そして、自分がはっきりと確認できる程度にまで大きくなった感情を、
すぐに処理して解決しようとするからトラブルになるのです。

 

感情的になってしまったら、一旦口をつぐみ、
足を止め、メールや電話も置いてください。

そして、感情を味わい、事実を確認してください。

 

すぐに解決しない、すぐに処理しない。
これが感情的になったときに、ベストな行動をとるための鉄則です。

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