ロジシンコラム

問題が解決できない時は〇〇を見直そう

渡辺まどか
渡辺まどか
こんにちは。
渡辺まどかです。

「問題解決」に焦点を当てた
長期シリーズをお届けしています。
今日はその5回目です。

 

今回は、

「理想・あるべき姿」の
定義の仕方について

考えたいと思います。

 

 

これまでの記事の中で、
問題とは、
現実と理想の間のギャップである
https://yawalogi.net/mondaikaiketuryoku-migaku/

 


とはいえ、
先に理想・あるべき姿を
描き出すのは意外に難しい。

 


だから先に
現状を詳しく書き出す
ところからスタート
https://yawalogi.net/monndainoteigi/
ということをお伝えしてきました。

 

しかし、どこかで、

そもそも、
自分にとっての
「理想・あるべき姿」とはなんなのか?

 


自分は何を目指しているのか?
をきちんと押さえておかないと

 


的外れの行動をとってしまったり、
行動することが目的化してしまい、
根本的な問題が
解決されなかったりするのです。

 

 

自分の理想・あるべき姿の見つけ方

このところ例として使っている、
私のダイエットのエピソードで、
考えてみましょう。
前回の記事で、

 

5年前に比べて
体重・体脂肪が増えてしまった。
現在、体重がxxkg、
体脂肪がxx%である

 

 という状況に陥った私は、

渡辺まどか
渡辺まどか
増えてしまった体重を
5年前の水準に戻したい!

という
理想・あるべき姿を掲げ、
ダイエットをはじめました。

 

 

しかし、
このダイエットは、
大変苦しいものでした。

 

 

仕事や家事・育児で、
運動する時間が取れないし 

 

 

食事制限をしようにも
おなかがすくと、
イライラして仕事どころでは
なくなってしまいます。

 

食事制限や運動がしんどいので、
すぐにダイエットに飽きて
リバウンドしてしまう、
という悪循環に陥ってしまいました。

 

 

なぜこんなことが
起きているかというと、

 

自分にとっての理想・あるべき姿を、
「体重」という狭い範囲でしか
とらえていないからです。

 

体重を減らすことが
目的になっているので、

 

現在の働き方や
ライフスタイルを無視して、
無茶な解決手段を取ってしまいます。

 

意思の力では
習慣化できないから、
飽きてリバウンド、
を繰り返してしまうんです。

 

なぜ?を繰り返し深堀してみる

 理想・あるべき姿を
定義するときに大事なのは、

なぜ(=何の目的で)
それを達成したいのか?

を問うことです。

 ただ盲目的に
「5年前の水準に戻すことがいいことだ」
と思い込むと、

 

体重を減らすことが
目的化してしまい、無理が生じます。

 

 そこで、一旦掲げた
「理想・あるべき姿」である
「体重を5年前の水準に戻したい」
というゴールを、
さらに深堀するのです。

 

なぜ体重を減らしたいのか、
それは、健康でありたいから。

なぜ健康でありたいのか、
それは、家族との時間を楽しみながら、
自分がやりたいと思う仕事に取り組みたいから

なぜ、家族との時間や
自分の仕事が大事なのか、
それは、自分が満足する生き方をしたい、
人生を送りたいと思うから

 

 そうやって、
何の目的で、その理想・あるべき姿を
達成したいと思うのか」を
問い直していくと、

 

 「単純に体重を5年前の水準に戻せばいい
ということではない」
ということが見えてきます。

 

深堀りのあとに見えてくるもの

「体重を減らすこと」は、
体重や体脂肪という
目に見えやすい結果・成果から
すぐに連想できること

 


簡単に言語化しやすい、
手近な理想・あるべき姿です。

 

問題を、自分自身の「体重」という
限定的で狭量な範囲でしか
とらえていないと言えます。

 

見ている範囲が狭量なので、
目の前のゴールしか見えず、
仕事やライフスタイルを
無視した解決法しか見えてきません。

 

 一方、私にとって、
本当に達成したい理想・あるべき姿は
家族との時間や仕事のクオリティを
上げるための体力をつけたい」でした。

 


これは、仕事やライフスタイル、
自分の生き方を包含した、
大きな視点でとらえたときの
理想・あるべき姿です

 


理想・あるべき姿が変わってくると、
現状のとらえ方も変わってきます。

 


まずは大前提として、
今は、独身のころにしていたような、
体重を減らすほどの食事制限や
運動することはできません。

 


さらに踏み込んで考えると、
そもそも、私にとっては、
体重が増えても自分の生き方の質は
さほど下がらないように思えました。

 


一方、新たに見えてきた問題と
その現状として、

体力が低下して子どもと遊ぶ時間をさけてしまう
体調やメンタル不調で思うように仕事が進まなかったりする

ことに思い至りました。

 


こちらの方が、
自分の生き方の質にとっては、
よっぽど大きな問題です。

 


つまり、「体重を減らすこと」に
こだわる必要がなくなってきます。

 

 このような気づきを得た結果、

 


「体重を減らすほどでなくてもいいから、
ちょっとした運動を取り入れる」
という解決方法を思いつき

 

 自宅から仕事場までの移動を、
自転車から徒歩(早歩き)
に切り替えることにしました。

 

 

 

この作戦は大成功。

 


毎日歩くことで、
ストレスが減ってメンタルが安定し
仕事の質はよくなるし、
体力がついて子どもと遊ぶのが
苦にならなくなりました。

 


さらに、
体が運動をする楽しさを思い出し、
「もうちょっと運動してみよう」
という気が起きて、

 


自分から楽しんで時間を捻出し、
筋トレや有酸素運動を
するようになりました。

 


結果として、
体重は5年前の水準に戻ったのです。

 

自分の本音に目を向けて大切にしていく

大事なことは、安易な、手近にある
「理想・あるべき姿」に飛びつかず、

 


何の目的でそれを達成したいのか?
を問うことです。

 


それを繰り返すうちに、
本当に自分にフィットする、

 

自分がやりたい、
そうありたいと思うような

 

「理想・あるべき姿」に
必ずたどり着きます。

 


特に、結果・成果を求めようとすると
安易な手近にある理想・あるべき姿に
とびつきやすくなります。

 


大丈夫です!

 

結果・成果は、
後から自然とついてきます。

 


それよりも、
自分は今、どう感じているのか?
にしっかりと向き合うことが大事です。

 


焦って結果・成果を求めてしまう自分も、
ありのままの自分です、
恥ずかしく思ったり、
否定する必要はありません。

 


「ああ、焦っているんだな」
と言語化して、
自分で受け止められればそれでOK。

 


その上で、
自分は何の目的で、それをしたいのか。

 


本音で自分に問いかけてみてください。

 

自分の理想・あるべき姿と
向き合うことで、
現状の見え方も変わり、
問題解決の方向性も変わるはずです。


あなたが悩む問題は、
それが自分自身のことであれ、
仕事上の問題であれ、

 


直接関係してはいないように
見える問題が、
実はつながっていたりします。

 


安易な、手近にある
「理想・あるべき姿」は、
結果として本来の
問題解決から遠ざかる道です。

 


結果・成果から発想しやすい
理想・あるべき姿や、

 


他者から「この問題を解決せよ」
と命じられて(あるいは忖度して)
取り組む理想・あるべき姿は

 


言語化が容易ですが、
自分が取り組みたい
問題からずれやすいので
行動につながりにくく、
問題解決につながりません。

 

渡辺まどか
渡辺まどか
ぜひ、深堀して、「自分にとっての理想・あるべき姿」
を定義してみてください。

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