自分の思いを言語化する技術

自分の考えをするすると言語化する方法【前編】

渡辺まどか
渡辺まどか
こんにちは。
渡辺まどかです。

 

 「言語化」に焦点を当てた
シリーズの第3回目です。

 

1回目・2回目は、
「言葉の引き出し」について、
前後編でご紹介しました。

 

今回からは、

「自分なりの考え、
アイデアを言語化する」

についてみていきたいと思います。

 

 

自分で考えられない…は勉強不足ではない

カウンセリングをしていると、

自分なりの考え、
アイデアが浮かばない

なんとなく、
こういうことを考えている
というイメージはあるけど、

いざそれを、文字や絵に
しようとするとできない

というお悩みをよく伺います。

 

これは、
前回・前々回で
お伝えしたような、

言葉を慎重に選ぶ
とか、
知識を増やす

だけでは
乗り越えられない壁です。

 

 

この状態で、

ちゃんと考えられない、
資料に落とし込めないのは、

勉強や技術が足りないんだ

と考えて、

むやみやたらと
セミナーや高額の学習教材に
手を出すのはおススメできません。

 

それ以前に、
必要なことがあるからです。

 

 

わざわざ手間をかけることで、自分ごとになる

ベースとして大事なのは、

「対象を自分事として捉え、
自分の頭で考えているか?」
ということです。

 

あなたは、

「一度来たことがある場所なのに、
前回は人に案内されてきたため、
全然道順を覚えていない」

という経験を
したことはありませんか?

 

「見知らぬ場所に行く」
という行為は、

意外に複雑な手間がかかるものです。

 

目的地の場所や
 道順を調べ、

自分や同行者の事情を踏まえて
 必要な交通手段や選び、

目印となる建造物を覚え、
 道順を確認しながら、

目的地にたどり着く。

 

時には
トラブルがあったりして、
代替手段を検討したり、

そのために
人に道を尋ねたりすることも
必要かもしれません。

 

そういった
手間を他人に任せると、

楽ではありますが、
注意力のアンテナがたちません。

 

渡辺まどか
渡辺まどか
注意力のアンテナが
たたないので、

自発的に気にしたり
考えたりする必要がなく、
記憶に残らないのです。

 

その場では効率がよく、工夫したやり方であっても…

同じように、
仕事についても、

自分事として捉え、
自分の意思で
取り組まなければ、

自分の頭で
考えることにはなりません。

 

「言われているから
やっているだけ」

これが、
自分事として捉えずに
仕事をする方法
であることは明白でしょう。

 

もちろん、
新入社員として
初めて働くときや、

まったく未経験の業務に
変わるときには、

そういうスタイルで
仕事をせざるをえないときもあります。

 

しかし、

「前任者から
やり方を引き継いだ方法に従って、

できるだけ上手く

(真面目に、誠実に、
早く、効率的に、
間違いがないように…etc)

やる

となると、どうでしょうか?

 

上手くやるために、
工夫しているじゃない?
何が悪いの?

と感じる人も
いるかもしれません。

 

でも、それは、
足元の地面を見て
転ばないように
走っているようなもの。

 

自分が走ることに
一生懸命になりすぎていて、

同行者の事情に
配慮できていなかったり、

 

もっとよい道順や
移動手段があるのに、

そこに目を向けよう
ともしていません。

 

「最速で転ばないように
走っているから大丈夫」

と自分に言い聞かせて、

 

私がやるべきは走ることだけ、

その他の
難しいこと・面倒なことは、

私には求められていないし、
私がやる必要はない

と、
「決められた枠の中での最適」
を選んでいるにすぎません。

 

「私にとって最適」になっていませんか?

そうすると、

思いつく
「自分なりの
考えやアイデア」が、

どれも枝葉末節の工夫、
自分(自組織)の中の
部分最適のものに
なってしまうのです。

 

 

枠の中の部分最適の
考え・アイデアは、

上司や他の組織から見ると

「狭いところしか見えていない、
もっとシンプルで
効果的なやり方があるのに…」

と見えてしまいます。

 

いくら
自分の考え・アイデアを
提案しても、

 

上司や他の組織に
却下されて

別の案が
採用されてしまう、

 

採用されたとしても
相手に響いた感じがしない
のは、

 

ここに原因が
あるかもしれません。

 

 

自分の領域を広げるために考えることリスト

 たとえそれが

自分の担当範囲外、
責任範囲外

であったとしても、

 

「自分の枠の外」
に目を向け、

そこに興味を持ち、

 

自分だったら
どういう風に考え、
どういう風に決断するのか。

 

自分なりの
“答え”を持つ範囲を、

少しずつ
広げていくことが
大切なのです。

 

 

その仕事の
背景や全体像を押さえ、

何の目的でやるのか?

誰の役にたつ仕事なのか?

相手はどんなニーズ
(悩みや困りごと、
どうなりたい・どうあるべきと
思っているか)
を持っているか?

相手のニーズを満たすために、
自分(自組織)は何をするべきなのか?

相手の期待値を基準に考えた場合、
どのくらいの期間
どのくらいの水準を目指して
その仕事を行うべきなのか?

具体的に、どんな手順で、何をするのか?

 

まずは、目の前の
小さな業務・タスク
からで構いません。

 

「自分の枠の外」、

普段は上司に
考えることをアウトソース
している部分に意識を向け、

自分だったらどう考えるか?
と考えを巡らせてみてください。

 

自分が上司の立場だったら
どう考えるか、

まずは、上司が普段、

誰とどんな風に接し、
どんな情報を見聞きしているのか、

そこに
興味を持つことから
スタートです。

 

 

上司の考えと同じであることよりも大切なこと

立場が違うと、
耳目に入る情報が違うので、

上司と同じ判断が
できるわけではありません。

 

それでも、

自分が上司と
同じ矢面に立った時に、

どう判断するのか?
を考えるだけで、

 

自分の仕事の
意義や取り組み方が
変わってくるはずです。

 

そのようにして考えた
自分なりの答えが、

上司の考えと
ズレていたとしても、

「自分はまだまだだ」
と恥じる必要はありません。

 

何が正解なのかは、
中長期的に見なければ
わからないからです。

上司だから正しいとか、

経験が浅いから
間違っている

ということもありません。

 

そもそも、この世に

客観的に正しい、
唯一無二の絶対的な正解

は存在しません。

 

渡辺まどか
渡辺まどか
人それぞれに
合った考え・やり方が
存在するのであり、

その場その場で、
いいところ取りが
できるように

コミュニケーションを
とりながら進めていくのが、

相手を尊重し、
互いの個性を活かした
仕事の仕方だからです。

 

まずは、

「自分の枠の一歩外側」
に目を向け、

そこを
自分の責任範囲
として考えたら、

自分なりに
どう情報収集し、
どんなふうに考えるか。

 

あたかも、

自分が上司の立場に
たったつもりで考え、

答えを出す経験を、
積み重ねることが、

「自分なりの考え・
アイデアを生み出す」
ことにつながっていきます。

毎日5分でもいいので、
ぜひ挑戦してみてくださいね。 

 

 

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