「自分のやりたいことがよくわからない」
「それより手っ取り早く成果につながるスキルやノウハウを教えて欲しい」
なんて思ったことがある方はいませんか?
残念ながら、自分のやりたいことを無視したままでは、
思うような成果は出せませんし、スキルの習得すらままならないかもしれません。
スキル(ビジネスパーソンとして備えるべきもの=「冷静」と呼んでいます)ももちろん大事ですが、
あなたのやりたいこと、伝えたいこと(=自分の「情熱」)に向き合うこと
も非常に大切なことです。
今日は、なぜ、スキルだけでなく、自分の「情熱」も大事にしなければならないかについてお伝えしたいと思います。
目次
「スキル」と「情熱」を合わせ持とう!
「自分の情熱が一体何なのか?」を直視するのは決して楽なことではありません。
人によっては、自分の見たくない自分と向き合うことで、避けたいことかもしれません。
多くの人はそこに向き合うことなく、「とりあえずやらなきゃ」とスキル・ノウハウ・技術(=冷静)に手をつけようとします。
しかし、「冷静(スキル)」と「情熱(自分の伝えたいこと)」の両方を合わせ持っていないと、あなたの望む結果は得られないかもしれません。
両方が揃ってはじめて、自分の仕事に対して、面白みややりがいを見出し、伝えたいことをきちんと伝えたいと思えるからです。
まずは、なぜ「スキル」だけではダメなのかをもう少し掘り下げてみたいと思います。
なぜスキルだけではダメなのか?
人は、
- 人から言われて・指示されてやること
- 義務としてやること
- やったほうが得だから、評価されるからやること
には自分の情熱が見出せず、頑張らないとできないことが多いのです。
頑張らないとできないので、そのために、例えば、
- ルーチンに組み込めばいいんだ
- 習慣化できないかな?
- 強制力を働かせてなんとか頑張ろう
と考えたりします。
しかし、大抵、三日坊主になったり、身につくのが遅く感じて耐え切れなくなったりします。
実は、「スキルや技術を伸ばしさえすればなんとかなる」「それは頑張らないとできない」と思っている人は、前提として
をしています。
つまり、自分自身を半分だけ肯定して、残りの半分は否定しながら頑張ろうとしてしまっている。。。
そんな状態では、自分が何を伝えたいのか、何をやりたいと思っているのかわからなくなり、ますますできなくなっていき、負のループに陥ります…
「伝えたいこと」「やりたいこと」があるとはどういうことなのか?
私は、
それを「情熱」と呼んでいます。
その「情熱」を実現するために行動したり、それを伝えるためにツールを使ったり、スキルを磨いたりすべきなのに、スキル先行で手段が目的化しまっている人が非常に多いように感じます。
では、「伝えたいこと」がある、とは一体どういうことなのでしょうか?
それは、人から言われてやったり、義務としてやるのではなくて
という状態です。
そのようなスタンスで技術やスキルを学んでいこうとすると、
「自分の中の伝えたい、考えたいというモチベーション」が働くので、
学ぶのが苦ではなく、結果的に早く身につけることができます。
情熱がなくたっていい?!
「自分事でやる」「やりたいからやる」には、決まった型がある訳ではありません。
誰かに教えられるものでもありません。
自分でしか見つけられないものなのです。
(当たり前ですよね?)
- 「あなたの情熱は何ですか?」
- 「(やるべきこと、やらねばいけないことではなく)あなたがやりたいことは何ですか?」
と聞かれて、あなたは『これ!』と決められていないので、
と答えたら、それは「指示待ち」と同じですよね?
たしかに、自分の情熱を見つめなおすことは、楽なことではないかもしれません。
時には、向き合いたくない自分の姿と向き合うことも必要になるかもしれません。
しかし、自分でしか見つけられない「自分事でやる」「やりたいからやる」という情熱の部分と向き合わずに、スキル(=冷静)だけ身に着ければうまくいくという考え方は、【他責の考え方】だと私は思います。
厳しい言い方になりますが、
ということです。
仕事が自分に合っていないから。
これって、バッチリ「他責」ですよね?
仕事はお金のためと割り切っているから。だから情熱なんか持たなくてもいい。
たしかにそうかもしれません。
ならばなぜ、あなたは「スキルを磨きたい」と思うのでしょうか?
- 上司に怒られたくないから?
- 他人に認められたいから?
- もっとお金を稼ぎたいから?
それらはどれも、あなたの行動の結果として、誰かが下す評価であり、
あなたがコントロールできることではないですよね?
- 自分がコントロールできないものをどうにかしよう。
- 相手の感じ方を変えるために、スキルを身に着けよう。
- スキルさえ身に着ければ相手の感じ方を変えられる。
これもやっぱり、「他責」の考え方なのです。
中身である情熱(=あなたが伝えたいこと、やりたいこと)がセットになっていなければ、相手には伝わらないし、結果として他者の評価もついてきません。
自分の中の情熱(=これがやりたい、こうありたい)を見つけることなしに、スキルの一つであるロジカルシンキングがうまくいくなんてことはないのです。
自分の情熱を見つけるためのヒント
もしかしたら、そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
「情熱」がある人=起業するような特別な才能を持った人、ではありません。
この5年間、ロジカルシンキングの講座を続けてくる中で、誰もが必ず「情熱」を内に秘めていると確信しています。
それでは、次に自分だけの「情熱」を見つけるにはどうしたらいいのか。
「自分事」として取り組めて、自分が「やりたい」からやるという情熱の部分は
実は、次のようなことの中に隠れています。
- 面白いと思う事
- やるのを止めれない事
- 自分では苦もなくできるけど、人にはすごいと言われる事
- やっていると時間を忘れてしまう事
まずはそれを書き出してみてください。
そういうものの中に、その人の情熱の核となる「個性」があります。
「個性」とは、
- その人なりの感じ方・考え方、ものの見方・捉え方
- 「何を面白いと思うか?」というその人の視点
です。
多くの人は何か特別な「個性」を見つなければと必死に探そうとしますが、
「個性」とはその人が持って生まれたもの。
「個性」は自分が意識していなくても、
当たり前のように、普段の言葉や振る舞い、表現の中に滲み出るものなのです。
そして、「今の仕事」と「自分の情熱」の重なる部分を見つけられると、
仕事の中に『自分事でやること』『やりたくてやること』が見出せるようになっていきます。
などと思われるかもしれません。
そのときは、漠然と「自分の仕事は営業である」と考えずに、
例えば、営業の仕事の中でも
- 「人と話すのが好き」
- 「資料を作るのが好き」
- 「自分の考えを反映させられるのが好き」
- 「仮説を立ててそれが検証されていくのが好き」
- 「わからなかった事がわかるようになるのが好き」
など具体的に掘り下げてみてください。
そうすると、かならず、仕事の中に、自分が面白いと思うこと、やるのをやめられないこと、自分ではすごいと思わないのに人にすごいといわれること、やっていると時間を忘れてしまうことが見つけられます。
自分の「仕事」と「個性」の重なる部分、つまりそれが「情熱」です。
自分の「情熱」がわかっている人は「仕事が面白い」と感じるのです。
やりたいから自分事としてやるし、自分事でやるから成果が出るし、結果的に評価されるようになります。
まとめ
なぜ、スキルやノウハウだけでなく、自分の「情熱」も大事にしなければならないかについてお伝えしました。
一見、遠回りに思えるかもしれませんが、実は、「スキル」と「情熱」の両方を大事にした方が、スキルの習得も早いですし、仕事のやりがいや面白みが見出せるはずです。
ぜひ、
- 自分が面白いと思うこと
- 何時間でも夢中になれること
- 今の仕事の具体的にどの部分が好きなのか?
などを書き出し、掘り下げてみてくださいね。