あなたはロジカルシンキングに対して、
と思っていませんか?
コンサルタントがさまざまなフレームワークを使いこなしながら、問題を解決する様を思い浮かべ、
「ロジカルシンキングを使いこなす人=仕事ができる人」であり、
いつしか、そうような過剰な期待を寄せてしまっているのかもしれません。
ロジカルシンキングは魔法の杖ではなく、あくまでツールの1つです。
ただ、ロジカルシンキングを使いこなすことができれば、
- 効率の良いコミュニケーションを取ることができる
- 物事の本質を要点を捉えることができる
- 的確な質問ができる
- プレゼンや提案、報告などのアウトプットの質が高まる
- 説得力が増し、周りから信頼される
など、さまざまなメリットが得られます。
そして、ロジカルシンキングは、
なのです。
私は2019年2月19日に秀和システムさんより初の書籍『図解でわかる ロジカルシンキング』を出版しました。
こちらの書籍では、ロジカルシンキングの入り口として基本となるポイントをわかりやすくまとめました。
ただ、なぜ、私がロジカルシンキングをお伝えしたいと思っているのか、
その思いや背景、目指す未来などを本書には書くことができませんでしたので、こちらの記事にてお伝えさせていただきます。
ロジカルシンキングより大切なもの
「上司にもっと論理的に話すように言われた」
「君の説明はよくわからないと言われてしまう」
「言いたいことが相手にうまく伝わらない」
普段、ロジカルシンキングの講座を開催しているのですが、このような悩みを持たれて参加される方が多いです。
みなさん、ロジカルに考えられなかったり、話せないことに悩みを抱え、自信を失っている方もいらっしゃいます。
確かに、ロジカルに考え・話すことはビジネスパーソンの基本として捉えられていますが、その習得は容易とは言えません。
私は仕事柄、さまざまな企業の方とお話させていただくことが多いです。
中には管理職や役員の方もいらっしゃいますが、必ずしもみなさん論理的というわけではありません。
もちろん、ロジカルに考え・話すスキルはとても大切ですが、
繰り返しになりますが、ロジカルシンキングは「身につけてしまえば万事OKな魔法の杖」ではなく、あくまで、ツールの1つです。
ロジカルシンキングに対して、「魔法の杖」という過剰な期待を寄せてしまうと、
- ロジカルシンキングは身に付けなければうまくいかない
- 身に付いていない自分はダメだ
とかつての私のように、自分を追い詰めることになってしまいます。。
(詳細は後ほど)
さらに言うならば、ロジカルシンキングそのものよりも、
ロジカルシンキングというツールを使っている”あなた自身”、
そして、胸に秘めたあなたの”思い”の方がはるかに大事
だと思いませんか?
そこに「情熱」はあるのか?
そもそも、伝えたい内容や伝えたいという気持ちがなければ相手には伝わりません。
逆に言えば、「これがやりたい」「こうありたい」という思いがあれば、極端な話、テクニックがなくても相手に伝わる場合があります。
本当にやりたいことを実現するために「これを伝えたいんだ!」
というその人の思いを、私は「情熱」と呼んでいます。
もしあなたが仕事上のコミュニケーションで悩んでいるならば
- あなたが仕事に面白みを見出しているか?
- 情熱を感じているか?
まず、自分の「情熱」が何なのかを見直してみるの方が先かもしません。
冷静と情熱
思いが「情熱」だとすると、ロジカルシンキングは「冷静」
結論として、私はこう考えています。
なぜ、私がこのように主張するかというと、過去に「情熱」を置き去りにして「冷静」に大きく偏り、苦しんだ過去があるからです。
自分の本当の思い(情熱)がよくわからないまま大人になった私は転職を経て、ビジネスコンサルの仕事に就きます。
「これは自分の天職だ」と感じる一方で、
「成果を出せない私には価値がない」
「いつも完璧じゃないといけない」
「ロジカルでなければならない」
という、”条件付きの自分”しか肯定できない私がいました。
そして、ロジック(冷静)ばかりを強化し、常に理論武装していた私はやがて仕事も伸び悩むようになりました。
いつも戦闘体制の私は顧客と信頼関係を上手く築くことができず、ある時、心がポキッと折れ、鬱病になり、天職に感じていた仕事から離れることになったのです。
詳しくはこちらの記事をお読みください↓↓
そのような経験を経て、私は
自分の思い(情熱)と
それを伝える手段であるロジカルシンキング(冷静)
その両方があって初めて、人は満足のいくキャリアや生き方ができる
と実感することができました。
書籍にも書かせて頂きましたが、私はロジカルシンキングを
として、多くのビジネスパーソンに使って頂きたいと私は考えています。
そして、その先に
そう思っています。
安心、自信、ロジシン(ロジカルシンキング)
この5年間、ロジカルシンキングの講座を続けてきて、私の講座に来てくれる人は、
全員が「情熱」を内に秘めていると確信するに至りました。
ただ、ご自身でその「情熱」を自覚できていないかもしれません。
しかし、「情熱」があるからこそ、コミュニケーションに悩み自腹を切ってでもロジカルシンキングを学びに来てくれるのです。
この5年間の集大成として書籍『図解でわかる! ロジカルシンキング』を執筆しましたが、これは私の新たなスタートであると言えます。
“できる人のためのロジカルシンキング”ではなく、
- 自分には“できる”という自信がまだない
- やりたいことが明確になっていないけど、何か伝えたいことがある
そんな人たちが、
自分が持っている“伝えたいこと”を
安心して、自信をもって伝えるための方法を広く伝えていきたい
それが今後の私の目標です。
ロジカルシンキングがあなたのパートナーになるように
これからもできる限りのサポートを約束します。