オンライン・ミーティングのコツ【ロジカルシンキングコラム】

先日、とあるセミナーで

「オンラインの商談の
コツってありますか？」

という質問を受けました。

 

リモートワークが
続く企業もありますし
働き方の見直しの観点から、

会議や商談はオンラインで、
というケースも少なくないようです。

 

オンラインのミーティングや商談だと、
信頼感や一体感を作りにくい、
と感じる方も多いでしょう。

 

ということで、今日は、
オンラインでも信頼関係を作るコツを
ご紹介したいと思います。

 

オンラインで信頼関係を作るのに大事なのは、

1) 対面の時よりこころもち多めに相手に話してもらう時間をつくる
2)自然な対話で話を引き出す
3)伝えたいことはできるだけコンパクトに

です。

 

 

1) 対面の時よりこころもち多めに相手に話してもらう時間をつくる

信頼関係は、
対話の中でしか生まれません。

オンラインのミーティングは、
タイムラグが生まれやすいので、
話す・聞くのバランスが取りにくいんです。

 

 

2)自然な対話で話を引き出す

信頼関係を築くためには
「対話」が大事と言いましたが、

対話は「自然なキャッチボール」
でなければなりません。

 

のは、自然なキャッチボール
とは言えません。

 

不自然なキャッチボールの原因は、
相手が話していることを深めず、
すぐに次の質問に移ってしまうから。

 

せっかく相手が話しているのに、
頭の中では

と考えてしまう。

 

でも、
よく考えてみてください。

次に何を、
どうこたえる、
何を質問する…

 

どれも主語は
「私は」ですよね？

（私は）次に何を話そうか
（私は）どう答えようか
（私は）何を質問しようか

 

これ、自分のことで精一杯、
相手の話に全く興味を
持ってないっていうこと。

 

 

自然なキャッチボールのために
必要なのは、

次の質問を考えることより、
相手の話していることの
どこに興味が湧くか？集中して聞く

ことです。

 

そうすると、
「次に何を」という
水平の質問ではなく、
垂直の質問ができます。

 

 

 

こういう質問は、
主語が相手にある。

 

 

水平の質問と垂直の質問、
ぜひミックスして対話してくださいね。

 

 

3)気持ちに着目してコミュニケーションする

オンラインミーティングだと、
「短い時間で情報を伝えなきゃ」
と焦ってしまいがち。

 

まず、
短い時間で情報を伝えるために、
伝えたいことをコンパクトに
まとめる練習をしてみてください。

 

 

それぞれ、40字以内に
まとめる練習を繰り返すと、
コンパクトに伝えられるようになります。

 

でも、それだけでは
信頼関係は築けません。

信頼関係を築くには、
気持ちのやりとりが大事なんです。

 

資料に書き表せるのは、
多くの場合、
客観的な事実や
そこから論理的に導き出される意見。

気持ちというより、情報です。

 

一方、
信頼関係を築くのは、

という思いなんです。

 

気持ちを語ることで、

と感じてもらいやすくなります。

 

気持ちは邪魔なもの、おまけではない。

論理的な説明と
気持ち・思いは、両輪なんです。

 

ビジネスコミュニケーションでは、
気持ち・思いを語ることが省かれがちです。

 

ぜひ、ロジックで積み上げる情報は
出来るだけコンパクトにまとめて、
あなたの思いを語る時間と
余裕を作り出してください。