ロジシンコラム

あなたの思考を整理する効果的な方法とは?【ロジカルシンキングコラム】

渡辺まどか
渡辺まどか
こんにちは。
渡辺まどかです。

 

今日は「具体的に考えてすっきりと伝える方法」について取り上げたいと思います。

まず、「考える」ときには、紙とペンを用意して考えましょう。

頭の中で考えていることは、思っている以上にふわっとしています。

考えていると思っていることが別の考えに移行していってしまったり、
他にも考えるべきことがたくさんあるのに、
同じところをぐるぐる考えているだけだったり…

これは、考えているのではなく、
「悩んでいる」「妄想している」状態です。
考えるとは、「言葉で」「積み重ねるように」
アウトプットすることを指します。

そのためには、考えていることを書いて言葉にしていくことが大事。

ただし、PCやタブレット、スマホは、
「考えるために書く」行為には向いていません。
必ず、紙とペンで書いて考えるようにしてください。

「デジタルデバイスは考えるツールに向かない」は、
原因は特定されていませんが、
様々な研究結果がでています。

また多くの「考えるプロ」がこれを支持しています。
私も、とても強く!おススメしていますよ~!!

 

実際に書き出して素材を収集しよう!

さて、紙とペンを持ったら、まずは、素材の収集です。
考える対象について、時間軸で考えてみましょう。

あなた「考えたい」と思ったことを、
「過去」「現在」「未来」に分けて記述してみてください。

渡辺まどか
渡辺まどか
書くときは、必ず文章で書き出してくださいね。

 

【過去】
これまでの経緯、問題の背景、起きた出来事や経験

【現在】
今起きている問題やトラブル、困っている・悩んでいること

【未来】
自分はどうしたいのか、どういう状態にしたいのか

過去、現在、未来の出来事がまざってしまうと、
聞き手は時間軸がバラバラの話に振り回されて
理解するのに時間がかかります。

時制を整理するのはとても大切なことです。

今度は、考える対象を、細かく分割してみましょう。

==========

【誰が?】
・どの組織の人が言った・やったことか?
・どの役割の人が?言った・やったことか?
・誰(固有名詞を出して)が言った・やったことか?

【何に対して?】
・対象となるものを、もっと細かく分類するとどうなるか?
・例えば、商品であれば、漠然と「我が社の商品」ではなく、
商品A・商品Bと分けてみる
・プロセス(物事の順番)で分けてみる
・地域・場所ごとに分けてみる
・曜日や時間帯で分けてみる

             …etc
========== 

細かく分割するときに大事なのは、
「考える対象」だけを考えるのではなく、
「考える対象にならない」部分も意識することです。

漠然と、「売上が問題なんだよね~」ではなく、
自分がここで言いたい「売上」とは、どの商品について言っているのか、
「商品Aは考える対象だけれども、商品Bや商品Cはそうではないな」と、
考える対象にならないものも含めて言葉にすることが大事です。

考える対象を明確にするためにも、
「考える対象にならない部分」も面倒くさがらずに、
書き出してくださいね。

 

素材を出したあとは「なぜ?」を考える

さて、ここまでが準備段階。
必要な素材を、調理台の上に全て分類して並べた状態です。

ここからが、調理の段階。
今度は、素材全体を踏まえて、「なぜ?」を考えていきます。

ただし、「なぜ?」は2種類があることに注意しましょう。

なぜ?の最もポピュラーな使い方が「理由・原因」を考える「なぜ?」です

・なぜ現在の状況が起きているのか?
・原因は何か?
・何が関係しているのか?

理由・原因を考えるとき、なんだか底が浅くなってしまったり、

行き詰ったりしてしまう場合は、もう一度素材の収集に戻ってみましょう。

素材として書き出した体験や物が、
できるだけ細かく具体的になっていること、
その上で、どれとどれは繋がっていて、
どれとどれは繋がっていない、と明確にすること
(なとなく、この辺りがこれとつながってそうな気がする、はダメ)
が大事なのです。

つまり、そこが浅くなったり行き詰ってしまうのは、
素材の準備段階が粗すぎるだけなんです。

調理が上手くいかなかったら、
素材を準備する段階に時間をかけてくださいね。

2つ目の「なぜ?」は、「何の目的で?」のなぜ?です

これ以上いいアイデアが思いつかない、打開策が見つからないときには、
「何の目的で?」のための「なぜ?」を使うことが解決の糸口になります。

「何の目的で?」のなぜ?を使うときには、今まで考え、
書き出した内容から離れて考えるのがコツです。

・場所を変えてみる
・使うツールを変えてみる
・時間を変えてみる
・話す相手を変えてみる

単に、場所や時間が目新しければ、
新しいアイデアや打開策が見つかるというわけではありません。

これまで徹底的に準備をし、理由を考えに考えてきたからこそ、
「目的のなぜ?」が効果的に働くのです。

安易な「新しい環境さえあればうまくいく!」
というわけではないのでご注意を。

 

 

「どうやって」を具体化する

そして最後が、盛り付けの段階です。

すでに仕上げに差し掛かっています。
「どうやって」を具体化していきましょう。

・誰が
・いつまでに
・どんなツール・協力者を使って
・どんな手順で

これを考えるためには、たくさんの事例研究が必要です。

経験者に聞いたり、専門家に聞いたり、
インターネットや書籍で事例を集めたり、
セミナーや講演会に足を運んだり。

できる限り外に興味関心を拡げて、考えることが重要です。
たとえ関係ないテーマや業種であったとしても、
ヒントが眠っていることがあります。

ちょっと広めに、事例を探してみてください。

大事なのは、素材の収集⇒調理⇒盛り付けを分けて行うことです。
特に、素材の収集に時間をかけてください。

渡辺まどか
渡辺まどか
素材の収集とは言いましたが、情報を取りに行くことと同じくらいに、自分がすでに知っている情報を、いかに細かく観察し記述できるかが大事です。

 

せっかく情報を集めても、細かく観察し記述できないと、
使いきれずにゴミになってしまうだけ。
もったいないです。

いくら調理で情報をこねくり回しても、
素材が十分に集まっていなければ意味がありません。

いくら盛り付けにこだわっても、肝心の料理が
おいしく栄養のあるものでなければ、意味がありません。

焦らず、一つ一つを丁寧に、やってみてくださいね。

はじめは時間がかかるかもしれませんが、あなたが丁寧に考え、
積み重ねた時間は、必ずあなたにとっての成長につながりますから。

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