ロジシンコラム

ロジカルシンキングよりも有効な方法【ロジカルシンキングコラム】

渡辺まどか
渡辺まどか
こんにちは。
渡辺まどかです。

 

今日は、

「ロジカルシンキングは
社会人の必修科目なのか?」

について
考えてみたいと思います。

 

ロジカルシンキングは本当に必要なのか

 

私はロジカルシンキング講師として、
セミナーやカウンセリングを行っていますが、

実は

いわゆる
「ロジカルシンキング」
というものが、

本当の意味で必要なケースは、
実はそう多くないと思っています。

 

論理的に考え説明できるようになりたい、
という悩みを持つ方は確かに多いです。

 

ただ、

「何のために」論理的に考え説明したいのか?
という目的までさかのぼって考えると、

実はロジカルシンキングでなくても構わない、
というケースが多いのです。

 

上司との人間関係がうまくいっていない
部下に認めてもらえていない気がする
転職や異動等の環境の変化で、
今までの知識・経験では対処できず自信が持てない

 

お話を伺ってみると、
ロジカルシンキングを学ぶ目的は、

最終的には
人間関係のトラブルに
行きついてしまうのです。

 

渡辺まどか
渡辺まどか
「自信が持てない」も、
「上司や同僚からどう思われているか不安を覚える」ものなので、
人間関係上のトラブルの一種と言えます。

 

 

そして、人間関係は、
ロジカルシンキングでは解決しません。

 

むしろ、
人間関係を解消するために
ロジカルシンキングを使おうとすると、

 

こじれます。

 

人間関係のトラブルは、
感情の対立だからです。

 

 

 

感情とのバランスの良い付き合い方

 

仕事上の人間関係に、
感情なんて持ち込むべきじゃないよ、

と思うかもしれません。

 

いやいや、
人間は生きている以上、
常に感情を働かせているものなのです。

 

人間のすべての言動のトリガーは、
感情です。

 

感情といっても、
怒りや悲しみと言った
わかりやすいものだけではなく、

 

良い/悪い
快/不快
好き/嫌い

といった判断も、

 

関心がある/ない、
やる気が出る/やる気が出ない

といった、意欲・欲求なども
感情の一種です。

 

自分の命や財産、
コミュニティを守るために、
本能的に働くのが感情です。

渡辺まどか
渡辺まどか
感情は、
人間が生存するために必要な、
判断基準といえます。

 

 

ただし、普段私たちは、
感情的にならないように
振る舞います。

 

感情をむき出しにして
感情のままに振る舞ってしまうと、

相手を傷つけたり
自分の立場が悪くなったりしてしまうからです。

 

だから、私たちは、
生まれてから成長するまでの間に、

感情をコントロールし、
抑えるように躾けられ、
成長してきました。

 

あなたが、
今おかれている環境、立場に
なりえたのは、

感情をコントロールし、
中長期的な利益のために、

短期的な快(遊びたい、怠けたい、楽をしたい)を
我慢したおかげです。

 

 

だから、感情のコントロールは、
あなたが自立して生きていくために、
必要なことでした。

 

ところが、
感情をコントロールするがあまり、

「仕事において感情を持ち込むなんて
よくない」という風に、

感情を完全否定するようになると、
それは過度な適応と言えます。

 

感情を仕事に活用する

先ほど、感情には、
判断や意欲・欲求が含まれるとお話しましたが、

感情を全否定してしまうと、
自分の言動に自分の基準を
適用できなくなってしまうのです。

 

もっと平たく言うと、

自分の軸がなくて、いつも正解を探してしまう
自分が何をしたいのかわからない

状態に陥るのです。

 

渡辺まどか
渡辺まどか
若手だけでなく、中堅やベテランの方でも、
この状態に陥っている方は
たくさんいらっしゃいます。

 

 

だから、
社会人として自立したあなたには、

プライベートだけでなく、
仕事においても、

感情を抑えるのではなく、
活用してほしいのです。

 

実は、感情を活用することは
とても大事なことなのです。

感情は無意識のうちに働き、
私たちの行動に大きな影響を与えています。

感情を無視して
正論を論理で固めたとしても、
相手は動きません。

むしろ印象を悪くして、
対立を深くしてしまいます。

 

対立が深くなればなるほど、
相手と関わる基本スタンスが

相手を自分に「従わせる」「認めさせる」など、
「戦い」になっていきます。

 

当然、コミュニケーションのたびに、
相手も自分も身構えるので、

「分かり合う」
「共感し理解し合う」

ところから離れていきます。

 

これが、

「上司と合わない」
「部下に認めてもらえない」
「自信がない」

の正体です。

 

渡辺まどか
渡辺まどか
「論理」で武装しても、
明るいネクスト・ステージは
やってこないんです。

 

 

本来のコミュニケーションの形は

 

ではどうすればいいのか。

相手を知ろうとすること、

そのために、

自分を知り、
相手に興味を持つことです。

 

私たちは、
驚くほど他者に対して
興味がありません。

 

あったとしても、多くの場合、
自分の考え・感情を相手に投影し、

相手も同じように
考えているだろう、感じているだろう

と押し付けているだけなのです。

 

自分を知り、
それは自分だけの感じ方・考え方なのだと、
そのまま受け入れること。

 

あなたが感じること・考えることは、

それ自体には

良い/悪いとか
正しい/正しくない

という評価はありません。

 

ただ、あなたが、
そう感じるということだけ。

 

人と比較するから、
良い/悪い、正しい/正しくないという
社会的な評価が生まれるのです。

 

自分がどう感じ・考えるのか、
それを知り、

相手はどんなふうに感じ・考えるのだろうか?
と疑問を持つことが、

「相手に興味を持つ」
ということです。

 

相手に興味を持てるようになると、
自然とコミュニケーションの形が変わります。

こうあるべきだ

いや、こうあるべきだ

私が正しい、あなたが間違っている

という対立のコミュニケーションではなく、

 

私はこう思う、あなたはどう思うの?

私はなぜそう思ったんだろう?
あなたはなぜそう思うんだろう?

という、
対話型のコミュニケーションに変わるのです。

 

対話型のコミュニケーションが成立すれば、
ロジカルでなくてもいい。

 

ちゃんと自分の意思を、
言葉で伝えられればいいのです。

 

私がお伝えしていること

…なんてことを、
セミナーやカウンセリングでお伝えすると、

多くの方が
「確かにロジカルシンキングではないかも」
と納得して帰られます。

 

社会人にとっての必修科目は、
ロジカルシンキングというよりも、

対話型のコミュニケーションを
成立させるための自己理解や技術だ、
というのが私の結論です。

 

もちろん、
言葉で伝えるためには、

自分の感じたこと、考えたことを、
言葉で表現する技術は必要です。

 

実は、私が
オンライントレーニングでお伝えしたいのは、
自分の考えを言葉で表現する技術だったりします。

 

自分の考えを言葉で表現する技術に興味のある方、
ただいま次のオンライントレーニングの準備中です。

 

渡辺まどか
渡辺まどか
もう少ししたらご案内できますので、
もう少々お待ちくださいね。

 

 

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