ロジシンコラム

「ロジカルな文章が書けない人」に足りないものとは?【ロジカルシンキングコラム】

 

渡辺まどか
渡辺まどか
おはようございます。渡辺まどかです

 

少しずつ暖かくなってきましたね。

最近は、近所を散歩すると、
梅の香りが漂うことが増えて、
そのたびにほっこりします。

今年は特に、本格的な春が待ち遠しいです。

 

 

さて、今日は

「日本語、うまく使えていますか?」

というテーマを取り扱ってみたいと思います。

 

お金を払って日本語を学ぶ!?

現在進行中の、
オンライントレーニングの第3期で、
先日「わかりやすい文章を書く」
というテーマを取り扱いました。

 

 

実は、この
「わかりやすい文章」というテーマでは、
「日本語の文法」という
小学生レベルの内容を取り扱います。

 

 

なぜ、こんな基礎の基礎と言えるようなものを、
大人になった私たちが、
わざわざ時間をかけてお金を払って
学ばなければならないのか。

 

 

 

それは、
「わかりやすい文章を書く」という技術は、

基礎の基礎をどれだけ大事にできるか?

ということに“尽きる”からです。

 

真っ赤になるほど添削された文章

私自身の苦い経験をご紹介しましょう。
私は、前職でコンサルタントとして働いていました。

 

コンサルタントになって1年ほどたって、
仕事にも慣れ、
それなりの自信がついてきた頃の話です。

 

プロジェクトに入った私は、
お客様とのミーティングの資料作成を任されました。

 

 

 

上司であるマネージャーに
作成した資料のレビューをお願いしたところ、

 

上司から

今手を離せないから、Aさんにレビューしてもらって

と言われてしまいました。

 

Aさんは、私よりも1つ年上の先輩です。

 

 

忙しいのか…Aさんでもしょうがないか…
そう思って、Aさんに資料をレビューをお願いしました。

 

小一時間たったころ、
Aさんから「渡辺さん、ちょっと…」
と呼び出されました。

 

 

Aさんの手には、
赤いボールペンで真っ赤になるほど添削された、
私の資料がありました。

 

 

Aさんの添削は非常に細かく、
内容だけでなく「てにをは」のような
小学生レベルの基本的なところまで指摘されていました。

 

 

内容について添削されるのは仕方がありません。
Aさんは、私よりも経験を積んでいるコンサルタントですから。

 

 

しかし、「てにをは」や、接続詞まで、
小学生の作文か!
とツッコみたくなるレベルで添削されています。

 

 

正直、

渡辺まどか
渡辺まどか
 なんでこんな細かいことを…いちいちめんどくさい!!

と腹が立ちました…

 

 

わざわざ丁寧に
レビューしてもらっているのにもかかわらず、です。

(失礼な態度の頭でっかちの後輩です…今思うと、申し訳ないです…)

 

文法を直すと見えてきたもの

 

しかし、Aさんの赤を踏まえて
文章を書き直してみると…

 

自分の書いた文章が

「理解が浅く薄っぺらいことを偉そうに書いているだけだ」

ということに気が付きました。

 

 

例えば、私がもともと書いた文章は、こんな感じです。

 

 

どうでしょう?
そんなに違和感はないですよね?

 

ところが、
Aさんはこの文章に対して、
次のようなコメントを入れていました。

 

 

腹が立ちながらも仕方なく、
Aさんのコメント通り、
文章を2つに分け、接続詞を入れて
書き直してみました。

 

 

書き直してみて、おや?と思いました。

 

 

過去数年、年平均成長率5%だからといって、
今後も同様の成長が見込まれるとは限らないのでは?

環境が変われば、顧客のニーズも変わるし、競合の動きも変わる。

そういった状況を加味しなければ、
今後も年平均5%で成長するとは言い切れない……!!!

 

 

接続詞を正しく使うことで、
自分の書いた一文が、
いかに考えの浅いものであったかに
気づかされたのです。

 

それっぽい文章で「書けた」気になってしまう

読点(、)は大変便利なものです。
読点で繋げば、大体の文章がつながって見えます。

 

しかし、
つながっているからと言って、
内容が正しいとは限らない。

 

むしろ、
読点で繋ぐことによって、
深く考えずに結論を出して終わった気になっている。

 

「今後も同様に成長が見込まれる」
という薄っぺらい結論が、
果たしてお客様に響くか?

 

そうではありません。

 

 

「読める・書ける」というのは、
「深く考え、理解している」ことが前提です。

 

理解していなくても、
それっぽい文章は書けます。

 

例えば、
専門用語や抽象的な言い回しでごまかしたり、
無理やりキーワードをつなげただけで、
「書けている」という気分になれます。

 

私が、最初に書いた、
それっぽい文章のように。

 

 

しかし、言葉遊びのようなもので、
深く考えていないので、
内容が伴っていません。

 

だから、相手に納得してもらえないのです。

 

 

 

ごく基本的な文法の話をしましたが、
「文法は簡単だからできていて当たり前」なのではありません。

 

 

むしろ大人になればなるほど、
仕事という「高度な実践」に焦点があたるため、
基礎をおろそかにする傾向があります。

 

 

相手に伝わらない
自分の言いたいことがまとまらない

ということは、
その基礎がおろそかになっている結果なのです。

 

渡辺まどか
渡辺まどか
「こんなこと、できていて当たり前」と思わずに、
意識して、「正しい日本語を使えているか?」
と自分の書いたものを
批判的に冷静にチェックしながら書いてくださいね。

 

今回は読点(、)と接続詞の話をしましたが、
過去の記事では他の文法に関してもまとめています。

もしよかったらこちらもどうぞ。
なぜ、「正しい日本語」は必要なのか?あなたの日本語表現を磨くトレーニング方法(例題付き)【ロジカルシンキングトレーニング】

 

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