「やらなくちゃいけないのになかなか始められない。」
そんな経験はありませんか?
今日は、私の実体験を元に「PDCAは回さないと意味がない」というテーマでお届けしたいと思います。
「計画くん」「計画ちゃん」になっていませんか?
昨年末、仕事場にしているコワーキングスペースで、若い男性に声をかけられました。
私の著書を読み、気になって声をかけたとのこと。
話を聞いていると、新卒で入った会社をすぐに辞め、その後様々な資格試験を受け続けている。
先日も、(本人によると)“次に来ると言われている”AI技術者養成講座を数か月受講し終えたのだが、
僕はもっと戦略立案とかそういう仕事のほうが向いていると思った。
とのこと。
もうすぐ30歳になるし、そろそろ就職しなくちゃと思っている。
でも適職がわからなくて就職先を絞り切れない。
はっきりお答えしましょう。
です。
彼は、「成功できる職に就かなければいけない」「自分は成功できるはずだ」と思うがあまり、一歩が踏み出せなくなっている状態。
万年、成功する夢を見て完璧な計画をたてようとして、そこでおしまいの「計画くん」になっています。
彼には年が明けてからも会いましたが
と言っていました。
おそらく、今年も就職はしなさそう。
彼の同期の中にはマネージャーになった人もいるそうで、何かを始めなくちゃいけないという焦りがあるのに、でも何も始められない。
非常に残念ですね…
しかし、私には彼を笑うことはできないな、という自重もあります。
なぜなら、私も「計画ちゃん」の一面を持っているから。
そこで今日は、お恥ずかしい話ではありますが、私の「計画ちゃん」の一面をお話しましょう。
私の「計画ちゃん」エピソード
私は、昨年の10月から、ロジカルシンキングのオンライントレーニングを実施しています。
オンライントレーニングは、月2回のライブ配信の中で、講義と演習&解説を行うというもの。
※興味のある方は、こちらを見てみてくださいね↓
実は、昨年の4月の段階から、「秋からオンライントレーニングをやります」と公言し続けていました。
そして、私のプロモーションをサポートしてくれているチームとのミーティングの中でも、
などのプランを披露していました。
チームのメンバーから「いいですね」とか「それなら受講者さんにも喜ばれそう」とか、そういう反応をもらい、ミーティングは大変盛り上がります。
ところが、オンライントレーニングのための講義資料が一向に出来上がらないんです。
- 全体の構成が決まってからじゃないと、第1回目のオンライントレーニングの資料が作れない
- きちんとロジカルシンキングを体系的にまとめてからじゃないと、全体の構成を決められない
- でもロジカルシンキングの体系って何???
- どうやればまとまるの???
- そもそも、どんな内容だったら、受講者さんが集まるの?
そのとき私が感じていたモヤモヤを言葉にするならば、こんな感じだったかもしれません。
しかし、その時は、そんなモヤモヤがあるということすら気づいていませんでした。
- 私ならできるはず
- できないのは、他の仕事で時間が取れないから
- どんな内容だったら受講者さんの役に立てるか、もっと受講者のニーズを調査しないとわからない
そんな言い訳を自分にし続けて、瞬く間に3か月が過ぎました。
講義の内容が決まらないから、プロモーションチームとしても、プロモーション計画の立てようがない。
そこで、プロモーションチームの方が、業を煮やして(でもいい方はとても優しく、笑)、こう言いました。
わかりました!無料でテスト配信をしましょう!
ロジカルシンキングの全体像ができてなくても、とにかくロジカルシンキングの1トピックを取り上げて、90分のライブ配信をしてみましょう。
もっとちゃんとしたプロモーションが必要なんじゃないかって?
結構直前でも意外と参加してくれるものですよ。来週やりましょう!
…その勢いに押されて、実際にやったライブ配信がこちらです
私にとっては、計画もなく勢いでやったライブ配信でしたが、結果は大成功。
私も自信をつけ、なんとか10月からのオンライントレーニングをスタートすることができました。
「やったことがないこと」は、誰だって不安なもの
あのとき、プロモーションチームが、無理やりにでも「やってみよう」と言ってくれなかったら、私も「計画ちゃん」で終わっていたかもしれません。
初めから、成功させよう、きちんと評価される、売れるものを作ろうと思ったら、足がすくみます。
でも、「成功する」も、「評価される」も、「売れる」も、全て、結果・成果なんです。
結果・成果は、他者が下すもの。
行動に対する、他者のリアクションです。
他人のリアクションなので、自分ではコントロールできません。
だから、自分にできることは、行動することだけ。
- 「無料でもいいからとにかくライブ配信をしてみる」
- 「就職して働いてみる」
そうすることしかできないのです。
もしあなたが、「計画くん」「計画ちゃん」になっているならば、とにかくできることを、他者からの評価を気にせずに、全力で行動に移してみてください。
行動に移せば、ニーズがあることがわかります。
ニーズがあって、かつ自分ができることだけが、評価され、対価になることなのです。
まずは行動からスタートです!