渡辺まどかです。
「言語化」に焦点を当てた
シリーズの第10回目です。
1回目:
言葉の引き出し【前編】
(語彙を増やす&言葉を粘り強く選ぶ)
2回目:
言葉の引き出し【後編】
(ぐっとくるキーワードを掘り下げる)
3回目:
自分なりの考え・アイデア【1】
(責任範囲の少し外を、自分事で考える)
4回目:
自分なりの考え・アイデア【2】
(「課題」と「実行手段と手順」の解像度を上げる)
5回目:
自分なりの考え・アイデア【3】
(相手に誠実に向き合うための「自分の信念」)
6回目:
自分なりの考え・アイデア【4】
(「自分の信念」の育て方)
7回目:
あなたの本質【1】
(わがままを生かして社会に貢献する)
8回目:
あなたの本質【2】
(自分らしいリーダーシップ)
9回目:
あなたの本質【3】
(自分本位に、能動的に)
前回は、
「自分本位に」かつ「能動的に」
かかわるというテーマをご紹介しました。
「自分本位に」とは、
決して、周りのことは気にしない、
どうでもいい、ではありません。
むしろ、目の前のことに、誠実に、
相手に寄り添い役に立つには
どうしたらいいかを
考えることです。
同時に、
「損得」や「評価」、
「役に立つ/立たない」は、
脇に置いておいて、
「自分が楽にできる方法で、
どう取り組めるか?」
と考えること。
これが「能動的に」
ということになります。
ビジョンを言語化するステップ
そして、毎日を誠実に、
「自分本位にかつ能動的に」
目の前に取り組み続けると、
やがて、
私は、△△を通じて、
○○ を(が)
□□にしたい
という形の、
素直に感じる、自分なりの欲が
言葉になるようになります。
これが、あなたの「ビジョン」です。
〇〇の部分には、
●自分のチームのメンバー
●組織
●顧客 など
人や組織が
当てはまることも、あります。
●事業やビジネス
●コミュニティ名
● 社会
● 環境 など
ものや概念が
当てはまる時もあります。
□□の部分には、
〇〇(人・組織、ものや概念)が
どういう状態になっているかが
当てはまります。
例えば、
などの、形容動詞
(物事の性質や状態をあらわし、
終止形が「〜だ」で終わる言葉)
が当てはまります。
など、
「~できるように」という形で、
〇〇(人・組織、ものや概念)の
将来的な好ましい可能性を
表現するものになります。
最後に、△△の部分には、
「○○を□□に」するために、
具体的に何を通じて
それをやるのか、が入ります。
自分の仕事や事業の名前商品
サービス名などが当てはまります。
例えば、私のビジョンは
お客様の「自分の思い」を
言語化するサポートを通じて、
誰もが(普通に暮らす人が)、
安心して自信をもって自分の言葉で
思いを伝え合える社会にしたい
です。
△△=自分の思いを言語化するサポート
〇〇=普通に暮らす人(※注1)
□□=安心して自信をもって
自分の言葉で思いを伝え合える社会
※注1:ここの表現には、
ターゲット顧客にしない人が
いることを表しています。
私の中では具体的に定義が
決まっていますが、
ここでは詳細の説明は省きます。
ビジョンの文章が長くても
気にしないでください。
キャッチコピーとビジョンはまた別です。
誰かにアピールするために
キャッチコピーは必要ですが、
キャッチコピーはあくまで器、
本質は
△△を通じて、
○○ を(が)
□□にしたい
です。
キャッチコピーを考えるようにしてくださいね。
自分のビジョンを言語化するときに
注意してほしい点が2点あります。
ビジョンを言語化するときの注意点①
① 自分に思い入れのない○○
〇〇(人・組織、ものや概念)に、
自分の思い入れが1ミリも入っていない
状態になっていないか、確認してください。
例えば、こんなビジョンです。
会社の売り上げに貢献できるようにしたい
持続的に成長できるようにしたい
シェア1位になるようにしたい
もちろん、
会社の売り上げに貢献することも、
持続的に成長することも、
シェアUPすることも、
大事なことです。
でも、あなたにとって
もっと大事なのは、
誰に/何に肩入れしたいか?
なのです。
それは、あなたの個人的な経験で構いません。
● 過去に、ショックを受けた出来事があった
● 自分(や自分が所属する組織、住んでいる地域)が
こんな状態なのは嫌だな
● 自分にとって取り組みやすい/取り組みにくいことがある
● あの人を、助けたい/助けたかった
で十分です。
過去に起きた
自分の出来事を振り返り
自分本位に、
自分が肩入れできる対象を
○○(人・組織、ものや概念)に選び
それが、
どういう状態になっているか
(=□□)を、
できるだけ具体的に
描いてください。
絵で描いてみたり、
写真をコラージュしてみるのも
効果的ですよ。
ビジョンを言語化するときの注意点②
② 手段と目的を混同した□□
特に、〇〇(人・組織、ものや概念)を
「自組織」「自社」に据えた場合には、
次のような□□
(=どういう状態になっているか)
になりやすいです。
● 売り上げNO1になる
●トップシェアにする
● 持続的に成長する
● プロフェッショナル集団になる
ビジョンを、
「自分たち(=〇〇)を~の状態にする」
という形にすると、
「それによってどんな未来を
作りたいのか?」の
具体性が落ちやすくなります。
〇〇(人・組織、ものや概念)を
「自組織」「自社」に
据えた場合には、
まずは、①で述べたように、
なぜその〇〇なのか、
自分にはどんな肩入れ
エピソードがあるのか
を確認してください。
さらに、
「売り上げNo.1」
「トップシェア」
「持続的に成長する」
「プロフェッショナル集団になる」
ことを通じて
自分たちの組織以外の○○
(人・組織、ものや概念)を、
どういう状態(=□□)にしたいのか?
考えてみてください。
ビジョンの描き方を解説してきましたが、
まずはトライしてみるのが大事。
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